生き残り達の武器
瓦礫の山の中俺は人を探した。
手遅れになる前に探した。
なんとか助けれたのは数人。
製材所のウッド。
画家であり吟遊詩人のレオ
あとは、魔法使い見習いのブレン。
あとヘンテコな妖精のトム。
「助かった。もう少しで丸太に押しつぶされたまま死ぬところだったよ」
ウッドはそう言いながらトムとレオの怪我の手当てをした。
「さすがに死ぬとこデシタ!」
人間の半分くらいの背の妖精のトムは座り込んで息をぜえぜえ吐いている。
んでレオは何やら本を書いている。
ブレンは悲しみに暮れていた。
しばらく何も話さない気まずい時間が続いた。
もちろん手当は続けたが何とも言えない雰囲気だった。
「どうすればいいんだ」
ウッドが頭を抱えた。
「一回襲われたこの街は再度襲われる可能性は低いはずなんだぜ」
そういいながらレオは何やら材料が書いた紙を置いた。
「お前の持ってる仮面は暴れ馬の仮面に違いないんだぜ」
「暴れ馬?白馬の仮面じゃなくて?」
するとレオはにやにや笑いながらちっちっちと舌を打った。
「暴れ馬の仮面は、便利な魔法の道具じゃなくて、モンスターが遊びで用意した厄介な物でしかないんだぜ」
そういってレオは、悪魔のような顔をしてみせた。
「その仮面は付けたものを暴れさせるから危険だと思ったじじいが、毒素を抜いた結果が白馬の仮面なんだぜ」
興味深い話だ。
「それでその話とこの材料の関係は?」
「つまるところその仮面は、副作用はないが力も抜けきった道具ってこったな」
悪い顔をしながらレオは話を続ける。
「元の暴れ馬の仮面なんか本当強いんだから」
あの爆発でも残ってるくらいだからこの仮面が今でも強いのはわかる。
「敵と戦うには強い武器が必要だ!その馬の仮面の能力を安全な形で取り戻すための素材がここの材料だ!」
書きかけ