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1:なんか、悪魔になりました。

この作品はフィクションです。


その日、


私は悪魔になった。





















坂見(さかみ) 最緩(もゆる)。25歳。女。無職。


一応、大学卒。一流企業って呼ばれてるとこに就職もした。


そこまでは、人生まともだったと思う。


でも、そこで人生がねじまがった。


いろんな事がありすぎて説明するのはめんどくさい。まぁ簡単に言えば、身も心も踏みにじられまくって、生きるのが嫌になった。




社会って怖い場所だ。ついでに汚い場所だ。


生きるのが嫌になったから、あっさり自殺とかしてみた。ナイフでさっくりと。


そしたら、


なんかよくわかんない、悪魔っぽい奴が出て来て、


よくわかんないうちに契約っぽいことして、


気が付いたら、生き返ってた。


人の姿をした、悪魔として。





















「………。」


そんなわけで悪魔になったわけだけど…正直あまり実感はない。見た目は今までと変わらないし、眠くなるしお腹も空くし。あと、チョコフォンデュが相変わらず美味しかったのは助かった。悪魔になったら味覚も変わるのかと思ってたけど、そうでもないみたい。うん、よかった。チョコフォンデュ最強。




「そんなわけで、今日の朝ごはんは、おにぎりチョコフォンデュなんだけど、食べる?」

「いらん。………よくもそんな組み合わせで食事が出来るな。貴様の味覚はどうなっている。」

「いいじゃない別に、美味しいんだから。チョコは万能なのよ。カロリーも高いし。」

「それでよく太らんな。」

「体質かしらね。むぐむぐ…」

「…見ているだけで胸やけがしてきた。」


目の前に座る男が、額に手を当てて横を向く。


こいつが、私と契約した悪魔。確か、ゼルフ、とか言ったっけ。


なんか、高名な?悪魔の?え〜と…なんとかかんとか?…名前、全然覚えてないけど…、の、遠縁に当たる、とか言って威張ってたけど…。オカルトの知識がない私には、いまいちピンと来ない。


それに、契約した、とはいえ、具体的に何の契約をしたのかはよくわからない。自殺をして、意識が混濁してる中で、なんか断片的に、契約、とか、悪魔、とか、復讐、とか、そんな声が聞こえてきて。で、鬱陶しかったから、テキトーにはいはい言ってたら意識が戻って、で、目の前にこの男が立っていた…。という感じ。


ま、人生捨てた身だし。いまさら何が起きようが関係ないけどね。











「ごちそうさま。」

「おにぎり五個…よく朝からそんなに食えるな。しかも全部にチョコをかけおって…。」

「チョコがあれば食欲倍増だもの。さてと、これからどうすっか…。失業中だし、ワイドショーでも見ながらぐーたらしようかな…」

「おい。」

「ん?」

「貴様…忘れているわけてはあるまいな。」

「何を?」

「……………本気で言っているのか?」

「だから何を。」

「契約の話だ!」

「契約?…あぁ、契約ね。さっきしたやつ。覚えてるわよ、契約したこと。」

「…ならば、よい。」

「契約の中身は覚えてないけど。」

「!!き、貴様というやつは……!ふざけたことを吐かすな下僕の分際でっ!」

「下僕?私って下僕なの?」

「そうだ!」

「誰の?」

「我と契約したのだから我の下僕に決まっているだろう!」

「あ、そうなんだ。私が、あなたの下僕ね。へぇ…………」






…………………………






「めんどくさいなぁ。」

「…リアクションが違わないか?」

久しぶりに投稿してみます。


アメブロに掲載していた作品の加筆訂正版の今作。出来るだけテンポよく読める作品目指して!無理せずマイペースに!進めていきたいと思いますo(^-^)o

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