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異世界は英語圏でした

私、この世界にきた理由って語学の神様が私のいつか話せたらいいなあと嘯いてはや○年の英語能力をみて某予備校の先生のように「今でしょ」とこの世界に落とした気がするんだよね。

「だから家戻ったら語学留学してましたってことにするわ」

「パスポートの記録がないから駅前留学にしとけよ」

「・・・。」

「私は料理武者修行にしておくわ。私の味覚のまずさに危機感を感じたのね。料理の神様が。」

「俺は時間の神様が毎朝、俺が朝寝坊するのに腹を立ててここに落としたんだよ」

「「朝寝坊・・。」」

「和お前・・たかがひとりの朝寝坊ごときで神様がそんな労力使うのか。しかも時間の神様ってもっとこう威厳のある感じなんだけど・・・間違ってもそんなくだらないことには怒らないというか」

「えっじゃあ俺なにしたの?」

「いやたぶんみんな思っているから」


あれから一か月。怒涛の日々を送り毎日毎日勉強と仕事で生活費を稼ぎ出しようやっと余裕ができたころこんな話をすることになった。

ここはどことか、いやまさかとは疑っていたけれど、異世界でした。ただし、非常に地球によく似ておりました。似てほしくないところまで。それはもう。

熱をだした2人を抱え、怪我もしてるから助けてもらおうと、あれから川沿いに下り、ようやくみつけた町でどうにか話しかけてみました。必死で。

「すいません。あの」

「ホワット?」

「ホワット・・?」

「ドゥーユー・・」


「英語・・・。」

「英語だな・・。」

「えっでも地球じゃなくない?」

「・・だな」

「でも英語?」

「・・・」


「英語無理なんですが」

「とりあえずブロークンで」

「エクスキューズミー」

「ホワット」

「エークースキューズミー」


「そのダメダメな発音。通じてないぞ」

「・・・。ノー」


神様望んでないんですが、語学留学。話せたらいいなとかいいましたけど、社交辞令というか建前と本音は神様なら察っしてほしい。私の英語に対する本気度を。

しかも本当に海外旅行のように少しだけ英語がわかるからなおたちが悪い。これでまったく知らない言語ですとかだったら異世界です!な感じがでているんだけどなんだろうこの中途半端な感じ。望みもしない海外旅行?

 でもそんなこといっていられる状況ではなかったから、海と二人、なりふりかまわない日本語ちゃんぽんブロークン英語と身振り手振りで助けてもらい2人を運び、なんか親切な人達に助けられ(私の壊滅的なブロークン英語と4人のアジア人的な見た目の幼さに小さい子だからと同情されたような)現在4人とも仕事をしつつ学校に行ってます。そうでもしないと生活できないから。

近所のおそらく小学生ぐらいの子に馬鹿にされながら(おもに私が)一緒に英会話やってます。別に異世界でやらなくても神様がそんなに私に英語やらせたかったんなら駅前留学に行かせていただいたのに・・。


これはあれだろうか、英語ぺらぺらになったら魔術力がアップしてポイント積んで、帰れるとかいうゲームの世界?それにしてもなんか特に世界なんぞ救う必要ないくらいに過ごしていられるぐらいの平和さだし、

「魔術って存在するの?」

と、10度目の挑戦で通じたらしい英語でどきどきわくわくしてきいたら、何言ってんのこの子的な顔されたけど。この先どうしたらよいのだろうか・・。




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