生徒会長閣下に物申すッ!! に!
前作終了直後から話が続きます。前作をお読みでない場合は読んでからにしてください。
次に目が覚めた時、私のいる場所は修羅場だった。
あれ?おかしいなどう考えてもここは私の部屋。
見慣れた家具も小物も全部同じなのに今は嘘のように修羅場に見える。
空気が変わると場所の印象も変わる。
そうだよね。心霊スポットの家を明るくした時とそうでない時では全然印象が違うっていう実験をいつだったかテレビがやっていたなぁ・・・・・。
うん。だからとげとげしい空気を発散する人間が四人もいたらそりゃ部屋が修羅場にもなるよ。
私のベットから少し離れた場所に座るのは見知った男性陣。
苦虫を百匹ぐらい噛んだような顔をしてうで組をしている瑞樹お兄ちゃん。
その隣に座っている瑞也お兄ちゃんは手に家宝の日本刀を持ち今にも切りかからんばかりの表情だ。
そして瑞也お兄ちゃんの向かいに座った瑞杜お兄ちゃんが無表情の中に確かな殺意を讃えながら隣に座る人物を射抜くように視線を送る。
そして兄達の殺意を一身に集めながらもいつも通り無機質な顔で対峙しているのは・・・・。
「会長?」
なんで会長が、私の部屋にいてお兄ちゃん達とガン付け合いしているの?
私の小さな呟きに真っ先に閣下が反応する。
「相馬くん」
私が起きたことに気付いた閣下が立ち上がり私の方へと行こうとしたがそれを兄達がそれぞれ遮る。
閣下の行動をいち早く察した瑞也お兄ちゃんが「てめぇ!瑞恵に近寄るんじぇねぇ!」と激昂して、瑞樹お兄ちゃんが無言で・・・・だけど逃がさないという風に閣下の腕を掴んで止める。
「気分はどうだ?」
兄二人が閣下を足止めしている間に瑞杜お兄ちゃんが私の側にきて心配そうに顔を覗きこんできた。
「えっと・・・・?」
「家の前で倒れたと聞いた時は心臓が止まるかと思った」
ぽつりと言葉少なにそういう瑞杜お兄ちゃん。倒れた?私が?
?マークが浮ぶ私にふと瑞杜お兄ちゃんが柔らかく笑う。三人の兄達の中で一番感情が読みにくいこの兄がこんなにも分かりやすい感情を見せるなんて珍しい。
だけどその後、すぐに笑顔は消え、代わりに殺意の混じった氷のような無表情が現れた。
「そしてあのガキがお前を抱えて玄関に現れたときには殺意で目の前が真っ赤になった」
お兄ちゃん・・・・真顔で怖い内面暴露を妹にしないでください。
私の心臓に悪いから。
「しかもお前を恋人・・・・将来的には妻にしたいなどという戯言を言われたら殺意を通り越して存在そのものを抹殺したくなったぞ」
まぁ、人殺しにはリスクが大きいから我慢だけどなと人間的にどうよということを呟く兄。
リスクがなかったら実行するんですか?とは怖くて口に出せなかった。その呟きももちろん気になったけど一番聞き流せないところがありましたよ。今!
「はぁ!ちょ、なに?私が寝ている間に会長とのお兄ちゃん達の間でどんな話が交わされたの!」
そして頭の中に気を失う前の閣下とのやり取りがまざまざと蘇ってきた。
抱き寄せられた腕の逞しさとか「好きだ」の言葉。
「ぎあぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然全然女らしくない雄たけびをあげた私に側にいた瑞杜お兄ちゃんはもとより離れた所で激しい攻防戦を繰り広げていた閣下とお兄ちゃんたちも驚いたように動きを止めた。
でも思い出してしまった私は外野のそんな反応なんて気にしている余裕がない。
ああ~~そうだよ。私閣下にす、す、好きだと言われたんだった・・・・。なんでどうしてそんなことになったの?
ど、どんな顔して閣下に会えばいいのよ~~~~!
「相馬くん?どうした顔色が悪い」
「いえ、少々悩みが・・・・っ!」
気がつくとすぐ側に閣下の整いすぎるぐらい整った顔が。
悩むも何も悩みの原因がすぐ側にいらっしゃったぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!
ぼぼぼっと顔が真っ赤に染まる。本当に私、色恋沙汰には疎いんですよ~~~~!
「なぜ、君は顔を赤くしながら壁に張り付いて俺から精一杯離れようとするんだ」
閣下冷静に私の今の状況解説ありがとうございます。でも。
なぜってなぜって・・・・・・貴方がそれを聞きますか!
閣下の無表情がなぜだか不機嫌そうな顔に変わる。
逃げる私の腕を閣下が容赦なく掴んで引き寄せてくる。
吐息すら感じられる距離に閣下の顔がある。見惚れても全然おかしくない顔がどうしてだか直視できない。
ほとんど無意識のうちに逃げ出そうとする私を閣下は更に強い力で拘束する。
「逃げるな」
ばくばくと心臓の鼓動が更に早くなる。やばいこのままだと心臓がもたない。
死ぬ。私は自分の死を覚悟した。
「相馬くん・・・・・・・」
「てめぇ!人が黙っていれば好き放題しやがって!」
なにか言いかけた閣下だったが日本刀片手に乱入してきた瑞也お兄ちゃんに強制的に私から引き離された。
「油断の隙もない」
がっちりと閣下を捕まえた瑞樹お兄ちゃんが呟くと暴れる瑞也お兄ちゃんを押さえ込んだ瑞杜お兄ちゃんが頷いた。それはもう強く。
「さて、高坂くん。瑞恵も無事に目を覚ました。君の親御さんも心配されるからさっさと家に帰りたまえ」
瑞樹お兄ちゃんがにこやかな笑みで閣下に帰宅を促す。
なんだろう常識的なことを言っているはずなのに棘を感じるよ?瑞樹お兄ちゃん。
「瑞恵が目を覚ましたら、帰る・・・そういう約束だ・・・」
ぼそりと呟いた瑞杜お兄ちゃんの言葉に何か言いかけていた閣下が黙る。ちらりと私をみてそれから鞄を手に立ち上がった。
「夜分遅くまでお邪魔致しました」
きっちりと頭を下げてから部屋を出て行こうとする閣下。お兄ちゃん達は誰も彼を見送ろうとはしなかったし慌てて立ち上がろうとした私は逆に閣下に押し留められてしまった。
「会長・・・」
「今日はゆっくり体を休めるといい。それじゃ、お休み」
パタンと部屋を出て行く閣下の足音がだんだんと遠ざかり玄関の音を最後にまったく聞こえなくなった。
ふぅと誰が洩らしたのか分からない溜息が聞こえたと思ったら兄三人がそれぞれ喋り出す。
「かぁ~~~~~~~~~~~~!気に入られねぇ!気に入らねぇぞ!俺は!」
「俺ら三人の前で瑞恵を嫁に貰いたいとよくもほざけたもんだな・・・・」
瑞也お兄ちゃんが近所迷惑考えず閣下への呪詛を吐き散らかし瑞樹お兄ちゃんはふふっと恐ろしいまでに静かで黒い笑みを浮かべていた。
そして瑞杜お兄ちゃんはいつも通り何を考えているのかさっぱりと分からない顔だったけど内心ではどんなことを考えているのかわかったもんじゃない。
うちの兄達の危険度ランキング堂々第一位に輝いているのは激情型の次兄でも腹黒策士策謀型の長男でもなくこの末の兄、だったりする。
瑞也お兄ちゃんや瑞樹お兄ちゃんはまだ分かりやすいのだ。理解できる。だがこの末の兄だけはどうにもこっちの理解を超えたことを平気で(しかも淡々と無表情で)やらかすので油断がならない。
私は心の中で彼をこう呼ぶ。「暴走型」。
静かに、だがギアが入るとノンストップ確実のやっかいな人だ。
「・・・・瑞杜お兄ちゃん・・・・」
ぼけらと空中を見詰めていたお兄ちゃんが私の声にふと顔を横に向けてまじまじと私を見た後ぽつりと心臓の凍りつく一言を洩らした。
「東京湾とオホーツク海どちらがいい?」
真顔でそんなことを呟く兄に私も上の兄達も全員固まってしまう。
お、お兄ちゃんの頭の中でどんな計画が練られているんですか?
もう排除とかそういう段階すっとばしてないです?段階的には「隠蔽」とか「始末」の段階?聞きたいが聞いたら開いてはいけない何かを思いっきり開いてしまいそうで私は引きつった笑いを浮かべるしかなかった。
第?回 相馬家三つ子による緊急害虫駆除対策委員会会議
これは閣下が瑞恵に告白をし、尚且つ兄三人の前で堂々と己が彼らの妹が好きだとの宣言をして相馬家で修羅場を繰り広げた日の深夜。
彼らが溺愛してやまない妹が寝た深夜のリビングで開かれた三兄緊急会議の一部である。
「なにが『俺は相馬くんが好きです。将来的は妻になって欲しいと考えております』だ!高校生のガキのくせして!」
どかかっと零れるのもかまわず一升瓶から次いだ日本酒を一気飲みするやいなや荒々しく息巻いたのは三つ子の真ん中 瑞也。
「確かに許しがたい発言だな・・・瑞恵を妻に、即ちお嫁にだせということ。俺達から可愛い妹をかっさらうと宣言したようなものだからな」
淡々としかし結構なハイペースでウィスキーを空けながら見る人が見たら裸足で逃げ出したくなるほどの凶悪な笑顔を浮かべる一番上 瑞樹。うっとりとするような容貌に確実にドス黒い何かを漂わせている。
「…………………………………………………」
そして不平不満を言い合う上二人を他所に一人黙々と舐めるように中国酒を飲んでいるがいつもの無表情が更に加速しもはや能面のようになっている 三番目 瑞杜。
三者三様の酒の飲み方と今回振って湧いてきた「虫」に対するそれぞれの反応は。
瑞也はわかりやくす瑞樹は裏でごごごっと業火を燃やし瑞杜は静かに深くねちこく怒りを溜めていた。
「気に入らないね」
「気にいらねぇ」
「気に入らないな」
示し合わせたわけでもないのに見事に声が重なる。さすがは三つ子とこの場に彼らの妹がいたら拍手してくれたかもしれない。
「可愛い大切な妹に近寄る」(瑞也)
「害虫は・・・・・」(瑞樹)
「迅速に」(瑞杜)
「「「排除!」」」(全員)
力のあらん限り叫びながら三人の(妹馬鹿)兄は害虫駆除を誓い合い、高々と上げたそれぞれの器を合わせた。
針のむしろとはこんな状態を言うのだろうと私は朝食の席についた。
テーブルの上にはおいしそうなご飯が並べられていたけど周囲から発せられる威圧感からか容易に発言も行動もとれない。
むすーと不機嫌そうに胡坐を掻いている瑞也お兄ちゃん。
にこにこと笑ってはいるけどドス黒いオーラが隠しきれてませんよ。瑞樹お兄ちゃん。
そして何故、私を凝視したまま身動き一つしないんですか瑞杜お兄ちゃん。
(これって・・・やっぱり昨日の閣下の発言が原因だよね・・・・・)
それ以外考えられなくて私は兄達の過保護っぷりに溜息を禁じえない。
妹の私から見ても顔もいいし性格だって悪くないのにこのシスコンのせいで兄達は今だに独身を貫いている。
口癖は「瑞恵の幸せを見届けるまでは死ねない」だ。類似で「瑞恵の幸せと掻っ攫う野郎を闇に葬るまでは死ねない」もある。
立派に何かを間違っている兄達に妹は開いた口が塞がらない。
「瑞恵・・・・」
「な、に?」
何を言われるかとびくびくする私にお兄ちゃん達は物凄く真面目な顔をした。
「「「俺たちを捨てないでくれ!」」」
本当にこの兄たちの将来が不安だ・・・・。そして同じぐらい私の将来も不安。
告白されたというだけでこれだけの大騒ぎのなのだから恋人でも出来た日には・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うあ・・・・・」
ぶるっと冬でもないのに身体が震えた。
腕には鳥肌が立っている。
か、考えるのはよそう。精神衛生上非常によろしくない。
脳裏に浮かんだ日本刀を振り回す瑞也お兄ちゃんやにこやかに社会的抹殺を企てる瑞樹お兄ちゃんや無表情にコンクリを練る瑞杜お兄ちゃんの姿を必死に打ち払う。
「ごちそうさま」
小さく手を合わせると兄達が行動を起こす前に鞄を手にとり立ち上がる。
玄関に一番近い席が私の定位置で本当によかった。
「こら、瑞恵。話はまだ終わっていないぞ・・・・」
兄達がなにやら引きとめようとしているのは無視だ。
「瑞恵!」
靴を履いて玄関を開けたところで追いかけてきた三兄に追いつかれる。
私は玄関の引き戸を開けてにっこりと極上の笑み(他には通用しないが兄達になら最終兵器並の威力を発揮する)を浮かべ兄達を黙らせた。
「いってきます」
「「「いってらっしゃい」」」
どこか呆けたような顔で声を揃える三兄に見送られて私はようやく家を出ることができた。
頭が痛い。精神的疲労が原因だろうな。
ぼんやりと考えながら私はふぅと溜息をついた。
悩みの原因は勿論昨日の閣下の告白にまつわる一連の騒動だ。
って!
あ~~~~~!そうだよ。色々あって考えるのも忘れていたけど私閣下に告白されてたんじゃないか~~~~~!
ばかばかばかぁ~~~!なんも考えてない!どう答えるのよ!
今日も生徒会の仕事で顔をあわせるのに!
どこまでも私の前途は多難、だった。
無口で威圧感があって眼差しが凍えるほど冷たい。
だけど・・・・。
責任感があって、案外優しい所もあって、何気によく周りを見ている。
閣下・・・高坂小次郎という人と声を交わして二日。
その二日で感じた彼の印象がこれ。
怖いし緊張するし怯えるけど・・・だけど悪い人じゃないのは分かる。
だけど出会って二日の人に対して「恋愛感情」というものを抱けるかと言うと話はまた別で・・・・。
「ごめんなさい!私は会長とはお付き合いできません!」
夕暮れの生徒会室で私はありったけの勇気を結集させて閣下に告白の返事をした。
思いっきり頭を下げて「ごめんなさい」と。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
閣下は沈黙。何も言わない。
な、なにか言ってください!
どんより重い空気が矢のように私に突き刺さってますよ!
そんな風に内心悲鳴を上げながらも顔を上げる勇気がもてないへタレな私。
ううっ・・・と地獄のような沈黙に耐える時間はまさに拷問だった。
「・・・・・なぜ?」
「はい?」
ぽつりと声が落とされた。その声があまりにも感情を感じさせない声だったから思わず顔を上げた私はどこか途方にくれた子供のような表情を浮かべた閣下と目があった。
「会長?」
「どうして・・・だめ、なんだ?」
声が震えている。
すがりつくような目で私をみていた。
あの閣下が。
いつもしゃんと背筋を伸ばして何者にも何事にも屈しない人が。
私の言葉一つで驚くほど動揺を表に出していた。
「俺では・・・いやか?」
「あのっ!会長のことイヤとか嫌いとかそういうのじゃないんです!」
閣下の尋常でない様子に私は思わず彼に駆け寄ってしまった。
手を掴んで背伸びして顔を覗きこむ。驚いて閣下が息を飲んでかすかに身体を固くした。
「確かに会長のこと少し怖いとか怯えたりとかしてますけどだけどちゃんと会長が優しくて責任感の強い人だってこと知ってます。だけど恋愛感情を抱くには私、会長のことを知らなさ過ぎて!会長の気持ち本当に嬉しいんです!だからいい加減な気持ちで頷くことなんてできないんです!」
そこまで一息で言い切ると私は不意に閣下の恐ろしく整った顔が物凄く至近距離にあることに気付き「ぎゃ!」といささか乙女らしくない叫び声を上げてしまった。
「わ、あ、ごめんなさい~~~~~~~~!」
慌てて飛びのこうとした私の腕を閣下が掴んで引き寄せた。
え、え、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!なんで!どうして私閣下に抱きしめられているのよ!
パニック状態の私の耳下で閣下が微かに安堵したように息を吐いた。
「君は・・・・俺を嫌いなわけじゃないんだな?」
「え、え、は、はい!」
答えた途端更なる力で抱きしめられた私は「ぐぇ」とやはり乙女らしくない声を出してしまった。
というか苦しい。閣下はこれを期に私を圧迫死させるつもりじぁ・・・と変な疑いが私の胸に宿る。
「俺のことをよく知らないから付き合えないと?」
「は、はい・・・そうです・・・・」
「なら、知ってくれ」
耳元でいま、なにか囁いた?
呆然とする私から少し離れた閣下が目を合わせながら私に言った。
「知ってくれ。俺のことを。そして好きになって欲しい。俺が君を想うように君にも俺を想ってもらいたい。・・・・・愛している。だから君にも俺を愛して欲しい」
えっと・・・・・ここは学校ですよね?
中世ヨーロッパの社交場とかじゃないですよね?
二十一世紀の日本のごくごく平凡な学校の平凡な生徒の会話ですよねぇ!
なにこの恥ずかしいセリフの数々は!
「愛」なんて言葉をどうして恥ずかしげもなく口に出せるんですか!閣下!
聞きなれない言葉を湯水の如く聞かされたせいかかーと熱が顔に集まる。
きっと今の私、耳まで真っ赤だ。
恥ずかしくて閣下の顔がまともに見れない。
「相馬君」
「は、はいっ!」
なに?一体何を言われるの?私!
戦々恐々と次の言葉を待つ私に閣下はふわりと口元を緩ませた。
「君が好きだ。だから、俺のことを知った上でもう一度返事が欲しい」
どくんと心臓が一際大きく聞こえた。
今まで無表情しか見たことがないから柔らかい微笑なんて見せ付けられたら心臓に悪い。
頬がさっきとは別の理由で赤くなりそうだ、なんていうのは絶対に悟られたくない私だけの秘密。
「・・・・・・・それじゃ・・・よく知る為にも・・・お友達から、始めましょうか」
「ああ、よろしく頼む」
なんかこっちの動揺とか全部知られた上であえて触れられてないような気がするけど・・・この際気にしない。
こうして私と閣下は「友達」になった。
私の戸惑いや困惑なんかを閣下は全部分かってくれて自分の気持ちを押し殺して、私に合わせてくれたのだと・・・そう、私が気付くのはこれよりずっと後。
私が閣下に気兼ねなく物申す日はまだまだ遠い。