決戦-3
「お昼どこで食べる?」
そう言うと、
「中庭とか校庭の東屋とか?」
美玖ちゃんが提案すると、「じゃあ中庭にしようか」と結衣ちゃんが言って、みんな賛成する。
・ ・ ・
みんなで中庭まで移動して、隣り合って設置されているベンチに座る。
「そういえば、このメンバーでオーディション終わってないのは優夢さんだけですかね」
そうやって愛依ちゃんが言うと、思い出したようにうつむく。
「あ、ごめんなさい! 別にそういう意図で言ったわけではなかったのですが……」
「いや、大丈夫。本当のことだし。みんなはオーディション、どうだった?」
「一応パートの5人で演奏する順番を決めてその順番で演奏してって感じ」
そうやって結衣ちゃんが言うと、みんなほとんど一緒だったって言った。
「あ、あと図書室入った瞬間はめっちゃ緊張したけど、先生たちの前座ったときには一周回って緊張しなくなってた」
そう美玖ちゃんが言うと、「分かる〜」とみんなが同意する。私はそれに同意できないのが悔しいところ。その時、
「あれ、先客がいた。……ま、時間的に当たり前か」
後ろから声が聞こえた。
「あ、先輩! こんにちは!」
「こんにちは!」
愛依ちゃんが一番に挨拶し、それに続いて私たちも挨拶する。中庭に来た人は、熊谷美月先輩と、佐渡陽鞠先輩の2人で、愛依ちゃんと同じクラリネットパートの3年生だ。
「みんな、オーディションお疲れ〜。やってみてどうだった?」
美月先輩がみんなに聞いた。
「なんかずっと緊張してたはずなのにオーディション直前になって先生の前に座ったら逆に緊張しなくなってました」
そう美玖ちゃんが言うと、「確かに」と言いたげに陽鞠先輩もうなずく。
「ま、オーディション終わった以上は何もできないから、結果を待つしかないね!」
そう美月先輩が言った後、
「あ、4人の邪魔はしないから私たちもここでお昼食べて良い?」
って聞かれ、私たちは間髪入れずに「もちろん!」と言った。




