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それぞれの思い-12

優夢の思い-2

「そうだ! まだ時間もあるし、1人が演奏して、それ以外のメンバーはそれを聞いてアドバイスし合うっていうのやらない?」

穂香先輩が提案すると、

「そういえばそれ、去年も3年生の先輩が言ってましたよね!」

「うん、去年他のパートのオーディション直前は何やってたかなって考えてさ。オーディションなかったあたし達はやらなかったけど今年はパーカッションでもできるんじゃないかなって」

「確かに、良い案だな。じゃあここは言い出しっぺの穂香から、学年順って感じで良いよね?」

「え、私から!? まあ良いけどさ……」

 そう言いつつティンパニのところへ行く。そして深呼吸をした後、マレットを持って演奏を始める。

 さすが先輩、かなり上手な演奏だ。今の私にはとても真似できないだろう。

 演奏を終えると、陸斗先輩が意見を言う。

「うん、結構上手くなってるな。でも今はテンポが変わる場所で少し強弱、ピッチ、その他諸々が不安定になってた。細かいことだからオーディションには影響しにくいと思うが、コンクールだと結果に影響するだろうから注意して」

「おぉ、さすが陸斗、指示が的確〜! 確かにテンポ変化はまだ苦手かも。頑張ってみる。じゃあ次は陸斗の演奏だね!」

 そう穂香先輩が言うと「そうだな」と陸斗先輩が言い、楽器の前へ行く。まずスネアドラム……いわゆる小太鼓のパート。そこが終わるとすぐにハイハットのパートに。一切無駄のない動き、見ていて綺麗だし、音もしっかり出ていて素敵。……2年後には私も穂香先輩や陸斗先輩みたいになれるのだろうか。わからないけれど、まずは目先のオーディションに集中しないと。

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