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それぞれの思い-7

愛依の思い-3


オーディションまであと5日

 翌日。やはり美玖さんはいつも通りになっており、グループのムードメーカー的な存在になり面白い話をしてくれた。

 部活の時間。既にオーディションまで1週間を切っていて、部内の空気は少しだけピリついていた。男子たちは逆にふざけてる人もいる。上級生はもちろん、1年生も本気の表情で練習に取り組んでいる。やはりコンクールに出たいという思いはみんな同じなのだろう。

 私のパート、クラリネットは人数が多いので、全員が出られる可能性はゼロだ。

 今日は最後の合奏でみんなと合わせる程度で、ほぼずっと個人練。自分はオーディションの範囲を中心に練習を繰り返す。一応安定して吹けるようにはなったが先輩と比べるとどうしても悪く聞こえてしまう。まあ少なくとも1年以上経験の差はあるわけだけど。……だからこそ先輩に負けないくらい本気で練習しないと。

 私は譜面をしっかり確認して、なんとなくのイメージを掴み、演奏に反映させる。でも演奏に反映させるのが意外と難しく、上手くいかないことも多い。オーディションまでに自分の思ったことを上手く演奏に反映させられるようにしないと。

 演奏すればするほど疲れるけれど、成長の証だと思ってより本気になれる。他の人と競うとなったらなおさらだ。運動部に負けないくらいハードな練習はあるが、それも本気で取り組むからこそ価値があると思う。今は本気で練習するしか無い。

 まだ納得の行く演奏はできないけれど、1歩ずつ、確実に進んでいきたいと強く思った。

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