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それぞれの思い-6

愛依の思い-2

 それでも私に味方してくれる人はいた。私がイジメられると『やめなよ!』って言ってくれて、私には『あまり気にしないほうがいいよ』って言ってくれて助けられてた。

 ・ ・ ・

 そんな過去の思いからすごく送るのをためらった。あの出来事は小6の3学期に起こったもの。卒業式が終わればすぐに引っ越すことが決まっていたから我慢できたかもしれない。でも今はまだ中1の1学期。イジメられたら最悪3年近く続くことになる。そんなの耐えられるわけ無い。

 ……かと言って美玖ちゃんも心配だし……

 とりあえず少しでも変に思われないようにするために、最後の1文だけ消して送った。

 数分後、既読がついて返事が来る。

『なんかメッセージだと話しづらいから電話して良い?』

 急だなぁと思いつつも、『今はまだ親もいないし良いよ』と送った。するとすぐに着信音が鳴った。

『いやぁ、ごめんね。何も言わずに1人で帰っちゃって。……優夢たちに聞いたかもしれないけど、時々苦しくなっちゃうんだよね……。ま、お姉ちゃんに話聞いてもらってスッキリしたけど。お姉ちゃん、高3なんだけど、将来カウンセラーになりたいって言っててよく相談に乗ってくれるんだよね』

 良かった、いつもの美玖ちゃんだ。

「それは良かったです! 美玖さんのお姉さん、優しい方なんですね!」

 私にも3つ上のお姉ちゃんがいるが、犬猿の仲だ。数年前までは仲良かったのに。

『いやぁ、前まではそんなことなかったけどね。だけどカウンセラーになりたいって言い出してからかなり優しくなったね。最初は逆に気持ち悪かったくらいだし』

「ふふ、そうなんですね!」

『愛依、心配してくれてありがとう。なんていうか、お姉ちゃんは心理的に話してくれるし、愛依はいつも話してるから安心できるし……』

「そう言ってもらえて嬉しいです! またいつでも話してくださいね!」

 そういって通話を切る。……良かった、変に思われてなかった。なんなら感謝の言葉まで言ってくれた。

 私はそれだから人助けが好きだったんだなって実感した。

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