オーディション-5
結局私たちのパーカッションのパートもオーディション受けることになっちゃった……
一応オーディションの部分は38小節目からのマリンバの部分。個人的には難しくて苦手な場所だ。 テンポが速めだし、16分音符など、細かい音符も多い。
オーディションまではあと2週間だからそれまでにどれだけ上手にできるようになるか。……そもそも先生たちがどれだけ厳しい審査をするかにもよるが。その時、
「いや〜、先生も中々意地悪な場所オーディションするね〜」
穂香先輩が譜面とにらめっこしながら言う。
先輩はティンパニの担当。で、オーディション範囲は143小節目からだ。ロール、強弱など、大変そうな場所。しかも最後にはテンポの変化もある。
「ねえ、陸斗はこれできる?」
そう穂香先輩に言われると、陸斗先輩は
「そりゃまあできるけど」
そう答えて譜面を読み始める。数秒の沈黙の後、陸斗先輩が演奏を始める。普段やっているパートではないからか、全くミスがない訳では無いが、それでも演奏としてほぼ完成している。
演奏が終わると、
「おぉ、さすが先輩!」
と由利先輩が言った。
「まあ去年はもっと難しい曲のティンパニやってたからこれくらいはね。個人的にこの辺は休憩ゾーンって感じかな」
「やっぱ陸斗って心構えが違うよね〜」
「まあ全国大会目指してるわけだし? これまでより一層頑張らないと」




