正式入部-3
そして、陸斗先輩についていくと、「スタジオ」と書かれた部屋につく。
「基本的に個人練習とかパート練習とかはここでやることになってる」
「にしても練習場所がスタジオってなんかすごいですね!」
私が言うと、「使えるようになったの去年からだけどね」と穂香先輩が言う。
「え、以前はここじゃなかったんですか?」
由利先輩がそう言う。
「ちょうど由利さんが入部したタイミングで使えるようになったからな。僕らが1年の頃は音楽準備室でやってたんだ。だけど音楽室で練習してる管楽器の音はうるさいし、エアコンがないから夏は暑いしで。もともとここは放送室があったらしいんだけど、僕らが入る数年前の校舎建て替えのときに放送室が今の場所に移動したことでここが空き教室になったんだ。」
「それで、ここならそこそこ広さもあるし、エアコンもあるし、さらには防音だし。ってことで、私が一生懸命『ここを使わせてもらえませんか?』って交渉して、許可が下りたからここを使ってるって感じかな」
そう陸斗先輩と穂香先輩が教えてくれる。
「なんかすごいですね!」
由利先輩がそう言うと、
「まあとりあえず『個人練習』とか『パート練習』って言われたときは基本ここに来てねって感じだね」
「とはいえいくつかの楽器は重くて持ってくるのが大変だから音楽室で練習することもあるけどね」
その時、ドアがノックされて部長の咲夢先輩が入ってきた。
「5時から基礎合奏について説明することになったからその時間までに音楽室戻ってきて!」
「5時ね、了解」
「よろしくね~」
咲夢先輩はそう言うと音楽室へ戻っていった。




