正式入部-2
「それじゃ、改めて、あたしは城藤穂香です! これからよろしくね~」
「僕は山田陸斗。このパーカスのパートリーダーをさせてもらってる。よろしくな」
「私は池田由利。松島さんがパーカッション体験してくれた時は用事で休みだったんだけど、2人から聞いてるよ! よろしくね!」
「えっと……松島優夢です。よろしくお願いします……」
うわぁ、ちょっと……というかかなり緊張しちゃったよ……!
「もしかして緊張してる? 別に気にしなくていいよ!」
「あのな穂香、みんながみんなほぼ初対面の人と緊張を気にせず話せる人ってわけじゃないんだからそんなこと言ったって仕方ないだろ……」
穂香先輩の発言に陸斗先輩がツッコミを入れている。
「ハハハ〜 ……で、準備しておくもの伝えたら?」
すると穂香先輩は急に冷静(?)になって言う。
「もう急にテンション変わるじゃん……」
「えっと、それじゃあ、とりあえずパーカッションだから、小太鼓とか叩く用に自分のバチを用意しておいてほしいんだ。一応先輩たちのバチが残ってるから急ぎでってわけじゃないんだけど、せっかくなら自分にあったバチで演奏してほしいから用意してみてね! 楽器屋さんとか行けば売ってると思うから!」
そして結局は由利先輩が教えてくれた。
「それから……譜面台は学校側で購入することになってるから、この封筒の『譜面台』ってとこに丸をつけて、その封筒の中にその譜面台分の料金を入れて大島先生に渡して。下のところに締め切りが書いてあるから、それに間に合うように渡してね」
「チューナーはどうする?」
「う〜ん、チューナーは良いかな。僕らの代もいらないって言われたし、そもそもパーカスでチューナーを使うような楽器ってティンパニくらいしかないからね。それにこの学校ではティンパニは上級生が担当することがほとんどだから、しばらくは優夢さんもティンパニは担当しないだろうし。それに誰も使ってない先輩たちのチューナーもあるから使うときはそれ使えば良いし」
「わかりました!」
「多分まだ時間あるよね? 個人練とかやる場所教えておけば?」
穂香先輩がそう言うと、「そうだな」と陸斗先輩が言って、私は練習場所を案内されることになった。




