疲労困憊な少女は大金もらう夢を見ない
朝。日が昇って、少女の初仕事の初日もそろそろ終わるところだ。
だけど、少女は先強盗しにきた女の子に、保冷剤をタオルに巻いて、首に当てて、風邪を引いた病人のようにスダッフルームのソファに寝かせた。
少女は窓外を眺めて、オレンジ色のバンビーノ126が店の前に止まってきた。降りてきたのは、昨日飛び込み営業で急に雇ってくれた雇い主のエルフだ。外の業務をこなしているサボさんの元気な挨拶声とミノさんの無気力な挨拶声の後、スダッフルームのドアが開けられた。
「ヨー。マーシャンさん、神待ちを拾った?」
「あ、社長様、よくお足を運ばれまいたのね。この子は店の中で倒れたのですから今対応中です」
「救急車を呼んだら?あ、でも、熱中症くらいじゃ救急資源の浪費か。うん、株主総会を主催しにいく途中で、ちょっと寄ってきたのよ。マーシャンさん、この仕事はどうだった?」
「一回で覚えることは難しいけれど、なんとか頑張ります」
「物こどを覚えるのは早いもんだね。もしマニュアルを改訂しようとしたら、マーシャンさんがお手本として載せることも考えているの」
「恐縮です。ところで、一社のトップとして、忙しくて大変じゃないんです?」
「スーパーウーマンではないから、ちょっとくらい息抜きをさせて頂くわ。メアリー・スーのような小説ではなく、現代社会にいる自覚したほうがいいのよ」
「いつかファーストフードではなく、本格的な東部大陸料理を教えてあげようじゃないか?」
「メニューに入っているもの以外にないのですか?」
「この店?ナイフがある?炒め鍋がある?魂が失っているこの店のメニューを気に入らない。この会社へも好感を失ってつつある。取締役会に入っているけど、株の持分は8%くらいじゃ、1人で世界樹のような会社を左右することはないんだ。」
「だったら株を買い戻したらどうですか?株の持ち分が多いほど、会社への支配力が高まることですから」
「もうこの会社をすべて売却して現金化すると考えているんだ」
「え、そうなんですか?」
「エルフやら魔女やら、長生き種は長期投資に、経済の繰り返しを見破ってしまうから、自分で自分の首を締めることをしなければ、大抵儲かる。だけど、本当にそれほどの大金を稼げる必要があるのか?とだんだん自分の生きる意味を疑ってくる。」
「私ったら、マーシャン法律事務所がマーシャン家のシンボルとして存続させたいですわ」
「いいじゃない?まともな営業ができなくても、探偵ごっこみたいな感じで再開しようじゃないか」
この時、少女は突然、あることを思い出した。
「あのう、社長様、波乱とかみなりを呼び込む、黒い翼の女って、ご存知でしょうか?」
「どこで見た?」
「おばあさんのまぼろしの姿…と思います」
「帰って来たのか…魔王…ユージェ姉ちゃん。おばあさんってまさかシニアへの優待でもを狙っているのか?よくもこんなことも、そんなことができるな。姉上が一生結婚もせずに身寄りのないままなくなったのもユージェ姉ちゃんの過ちが多かったのだ。姉上の感情を裏切って極東に逃げ出したのも、よくもチーハウのドアを越えて入ってくるのね。私が見つけたら絶対、ムチであの女の尻でも強く叩くんだ。翼の羽根も抜いて帽子としてオフィスに飾る!」
エルフはなぜかくどくどつぶやく。
「あのう、社長様、外にレッカー車が近づいてきています」
「あ!もう、カラステングったら、パンドラの箱だ」
エルフが指でミミををかきながら、小走って外へ駆けて出た。
「お偉いさんは大変っすね」
「起きた?なんか人格が変わっていない?」
「レアン?何でうちにいる?」
「また寝ぼけ?ここはファーストフード店のスダッフルームっつの」




