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15 存在と永遠回帰への空想

 存在と永遠回帰への空想


 でも、意外と悪い気分はしない。

 それは私が偽物だからだろうか?

 では、本物の私は今どこにいる?

 私はいったい誰?

 あなたはなんで、そこにいるの?


 存在と永遠回帰への空想はまず存在について語られる。存在について語るのは主要な登場人物の一人である『男』だ。男は存在についてこう説明する。存在とはあるがままにこの世界の中にあるもののことである。そこにはなんの秘密もないし、なんの神秘性もないし、なんの運命も、繋がりもない。存在とは大地の上にある小石のようなものであり、そのにあり、(認識する対象がどこにもなければ)そこにないものである。そんな冷たく残酷なものが存在の正体であると男は語る。その男の語る存在に対してもう一人の所要な登場人物である『女』はこう反論する。

 存在とは男が主張するような物質的なものではなくその中に込められている性質によるものだと言う。そこにはただの小石ではなくて、ある物語や関係性によってさまざまな価値を持つ小石がある。存在とは無機質で平均的で平等なものではなくていろいろな形を持つものであると言う。「存在とはただあるがままの状態でそこにあるものではなく他者の空想によって定義されるものである」女は男の目をじっと見つめながらそう言った。(男は無言。それから少しして思い出したように男はポケットからタバコの箱を取り出して、タバコを口に咥えるとそっとオイルライターで火をつけた)

 存在と永遠回帰への空想ではまず第一章でこのように丸いテーブルを挟んで椅子に座っている男と女によって存在について語られる。

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