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『智海法印、速記談義のこと』

作者: 成城速記部

昔、智海法印が有識であったとき、清水寺に百日参りをして、夜になってから帰ろうとして、橋の上で、速記の問題文を朗読する声を聞いた。何とありがたいことであろうか、どのように立派な方が朗読なさるのかと思い、近くに寄って見てみると、病を得た方であった。速記の省略についていろいろ話してみたところ、智海の知識をはるかに上回っていた。京にも奈良にも、これほどの知識人はいらっしゃらないだろうと思い、どちらにお住まいですか、と尋ねると、そこの坂で寝起きしている、という。後日、速記のことをいろいろ尋ねようと思って、何度も来てみたが、二度と会うことはできなかった。智海は、速記の神が人の姿であらわれたものかもしれないと思った。



教訓:昔、病気というのは、前世や現世の行いがよくないと、かかってしまうと見なされた時代があったという。


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