第53話 「再始動3」
見慣れたメンツ
スターティングメンバ―
・田所もみじ ・網代静 ・小川音 ・沼田澪 ・道下心 ・宮守紬
控え(欠席)
・大野沙希 ・内海凪 ・倉丘圭 ・桜坂凛 ・千夏涼
スターティングメンバーとして出場する人が、私の希望に応じて集まってくれた。まだ試合当日とうわけではなく、今日は試合三日前で久しぶりに顔を合わせた。
「久しぶりに集まっていただき、誠に感謝し申し奉る」
「でも私たち学校でほぼ毎日のように会ってますよ?」
「先輩は部活に入ってないけど、私ら同じ部活動だし」
「なんなら先輩にお昼も呼び出されてるよね」
「中学のころとそんなに変わらないよ」
はははは。何のことかよくわからないなあ。そんなに後輩を酷使してないと思うけどなあ。
「てか、集まれたの立火のメンバーだけじゃん」
そうだよ!集まれそうって言ったのはすべて嘘だよ!悲しいかな。全員多忙だった。だがしかし、うちの高校の奴らは違う。なんてたってそのキャプテンと面識があるからね。というか同じクラスで隣の席だ。
だから彼女に言えば一発でこの子らを貸してくれるのだ。
中学のグループラインにメッセージを投下する前に、立火のキャプテンに後輩を貸してほしいという旨のメッセージを送ると、快く快諾してくれた。なんならそれまで期間、後輩たちをレンタルしてくれることになった。
その代わりに、私が次の公式戦に立火の一員として試合に出ることになってしまった。彼女たちとプレーするのはあまり苦ではない。むしろ私としてはうれしかった。
「お前らキャプテンにありがとうって言っとけよ」
『『あんたが呼んだんだろ!』』
「なんならそこにいるからしっかり挨拶しとけよ」
「中学のもみじってそんな感じだったんだ」
近くにいるキャプテンに裏の一面を見してしまった。
でもなぜ関係ない立火のキャプテンがいるかというと、現在集まっている場所は立火高校のフットサル場だからだ。他の場所より設備が整っているし、メンバー全員がこの高校にいるからだ。なんならキャプテン以外にも立火のフットサル部員全員がいる。
そっちで練習してていいよと言われたが、自分でメニューを考えるのがめんどくさかったので、私も部活に混ぜてもらうことにした。
私が入ったことで各学年のメンバーが5人ずつになったので、学年別5対5をひたすらぐるぐる回すことになった。
実力は2,3年で拮抗しているが、1年生は入部したてのこともあり、上級生相手になかなか勝てずにいた。そういったこともあり、全体的にシャッフルすることにした。じゃんけんの出したグループごとに分かれ再び試合を再開した。
主力メンバーが分散されたこともあってか、どのチーム間の力の差がなくなった。
私は一年生との意思疎通を図るのが難しいと思われたが、あっさりと打ち解けた。なんたって癖の強いメンバーをまとめていたからね。元キャプテンで2年生の面倒を見ていたと、部員たちに言うと、みんな驚いた顔をしていた。
今は丸くなったが、中学の時は手がかかる子たちだったことを教えてあげると、2年メンバーも、そんなやつらを御せるのもおかしい人だけだと、負けずと私に対抗してきた。
両方とも事実だから仕方ない。
それから数日、しっかり調整して私たちは試合に向かうのだった。
取り慣れた連携




