第49話 「家族旅行13」
旅の終わり
そして回顧
とある夢を見た。それは自分が中学の時の部活の風景に似ていたところもあったが、自分の頃の青春の頃のこととまるで違った夢だった。
私の中学のころの青春といえばサッカーしかない。そのサッカーといってもいい思い出がまったくないものだ。でもそんな部活に行くのはそこまで苦ではなかったことを覚えている。
私は部活動で孤立していた。同級生で同じ部活に所属していた人たちから嫌われていたのだ。自分がその
子たちに何か悪いことをしたのは身に覚えがなかった。考えられるのは、私だけ試合に出続けることが嫌だったのかもしれない。
でも、ただ分かることは、その子たちは私によくしてくれた先輩たちのことをよく思っていなかったことだけだ。先輩たちから『クレハ』とよく可愛がってくれていたのは自分でもよくわかっていた。
なぜ『クレハ』なのかは自分の名前であるもみじを漢字にすると紅葉になるからだ。
実際に先輩たちが最後の試合をやり切り、部活を離れるときに私に残した言葉は
『クレハが進む道はしんどいことが多いかもしれない。部活をしてて嬉しさを感じれる日は来ないかもしれない。でも、自分が信じた道を歩いてれば、私らみたいにクレハについてくる人たちは絶対やってくる。だってクレハは上手なんだから。
人を見抜くセンスはピカイチだし、まとめあげるのも多分私よりいいはず。だから、これからのキャプテンマークはもみじに任そう。私だけじゃなくて、3年全員で決めたこと。今年は去年より豊作だし、その子ら磨けば絶対強くなる。そのために今の1年のお守りをさせたんだから。
あの子たちはもうクレハになついてるから大丈夫。来年はクレハとその子たちだけで戦い抜いて。新入生でいい子がいたらどんどん使っていいけど、クレハの学年は練習試合以外絶対に使ったらいけない。あいつらは努力したやつの結果を台無しにする。
でも沙希は他と違ってクレハみたいだから、2人で頑張ってね』
結局自分の最後の試合を戦い抜いた同級生の仲間は大野沙希1人だけだった。沙希も周りの子たちにうんざりしていたらしい。でも、周りの子たちはなぜか大会の前でやめてしまった。理由は知らないけどある日を境に部活に来なくなってしまった。主将権限を使わずに自主退部していたのは事実だ。
そのおかげもあってか、地区大会、県大会ともになんなく優勝。全国大会はかろうじて表彰台に乗ることができた。
その辞めていった人たちは、なぜか知らないけど卒業アルバムの写真で部活動の写真に出させてくれと懇願していた。顧問の先生が辞めたのになんで映らなきゃいけないんだ、と猛反発されていた。そんなに写りたかったのなら辞めなきゃよかったのに。ホント不思議な子たちだった。
そんな過去のことに思いをはせらしているとマイホームの最寄り駅に到着した。
「いちご大福を賭けて家まで勝負する?」
「お姉ちゃんが今やろうとしてるのって、雪見だいふく1つ頂戴って言いながら2つ食べる乞食みたいなこと言ってるよ」
そうか辞めていった子たちは乞食だったのか。そんな汚いやつらだったのか。今になって思い知らされた。なんならさくらの言葉できづいた。
「ごめんさくら。自分の行いを反省するよ」
「ホントに。お詫びとして1つくれない?」
「ダメ!」
「帰ってきてわかるけど住み慣れた町っていいね」
「そうね。帰ってゆっくり過ごすのもよくないけど、たまにはこういう今日みたいなのもいいね」
「とりあえず帰って一息つきたい」
家についていちご大福を堪能し、今回の旅を終わりにするのだった。
新キャラどうしよ




