表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/55

第46話 「家族旅行10」

食べ歩き

 海の生き物と存分に楽しめる城崎マリンワールドをあとにした私たちは、現在城崎温泉を入りに旅館にやってきた。

 旅館といっても、今日は泊まりはしないが、食事とお風呂はサービスの範囲内の旅館にきている。

 あまり旅館というところに宿泊したことはないが、すごく広い旅館である。結婚式や宴会などが普通にできそうなレベルな広さだ。


 さくらが今旅館の人とご飯のことや、入浴時間など、館内のきまりなどを聞いている最中だ。

 つい先ほどアジの唐揚げを食べてきたところなので、食事の時間はそんなに早い時間帯ではなくても全然大丈夫なので、さくらにおまかせした。

 恐らくだが、さくらも旅館の人におまかせだろう。


 その打ち合わせが終わり、さくらが戻ってきた。


「お疲れ様です」

「それは目上の人に言う言葉じゃない!」

「ありがと」


 なんかマナー講師の人みたいになって戻ってきた。

 なぜだろう、某マナー講師になりきれていない。普段の一面をみているからだろう。先生のようではなく言葉に重みがない。


「お風呂にする?ご飯にする?それともわたし?」

「最後選ぶんだったら餓死選ぶ」

「なんでやねん」

「冗談冗談」


 定番なくだりをさくらがしたところで、入浴時間までもう少し時間があるらしい。

 私が大衆浴場を嫌いなこともあり、一室宿を取ったのだが、私たちが早く宿に着きすぎたため、まだ準備ができていないそうだ。


「外でも回ろっか」

「美味しいもの探そ」

「夕飯のことも考えといてよ」


 部屋の準備ができるまでの時間、城崎の街を堪能することにした。



 歩き始めて早数分。ある美味しそうなものを見つけた。


「今日わたしたち、よく歩くね」

「運動不足が解消されてよかったね」

「私部活してないけど、運動はめっちゃしてるからね」

「そうは見えないけど」

「君は長い休み時間何してる?」

「普通に喋ってるけど」

「甘い。甘すぎる。今から食べるこの卵パンよりも甘い」


 私の休み時間は運動三昧といっても過言ではない。なぜなら、すぐにご飯をたべ、ガチのフットサルをするからだ。

 自分のクラスに大半のフットサル部がいるのだが、5対5でするには一人だけ人数が足りず、私も混ぜてもらっている。

 混ぜてもらっていると言っているが私から誘って、フットサルをしている。


 ブランクが開いていたが、そんなのがなかったかのようにボールを操る。

 感覚が足に残っているのだ。

 サッカーで培った足技は本来フットサル向きなのだとか。そのキャプテンが教えてくれた。

 今からでも入部してほしい、とうれしいお誘いがあったのだが、1,2年生に気を使われそうなので遠慮しておいた。若者の育成が重要でもあるし。


「15分ハーフを今でもしてるの」

「中学の経験が活かせてよかったじゃん」


 買った卵パンをたべるため、ベンチを探していたが、ようやくみつかった。


「思った倍以上にふわふわしてる」

「これをベッドにしたら気持ちよく寝れるよ」

「それはわかる」


 そのくらいしっとりしていてふわふわだ。

 妹と半分ずつたべるため分けてみると焼きたてなこともあり、それから発する湯気がさらに私たちの食欲を掻き立てる。


「甘くておいしい」

「久しぶりのデザート」


 お昼にそばを食べてからアジの唐揚げまでデザートがなかった私たちにとって、それはまさに砂漠のオアシスだった。


「甘いものを食べないとやってこれませんぜ、姉貴」

「これ『りくろーおじさんのチーズケーキ』に似てる」

「わかる。生地がもうそれ」


 あの食べた気がしないあの食感。例えるならそんな感じです。


「お姉ちゃん、気づいてるかと思うけどさ」

「わかってる」


 今私たちが座っている目の前にあるもの。

 それは私たちが大好きないちご大福が鎮座しているのだ。

 買ってくれと言わんばかりにこちらを見つめてくる。


「あれは帰りに食べるために買っておくか」


 帰りのおやつも買ったところで、宿に戻ればいい時間になりそうなので、食べ歩きはこの辺で終了することにした。


 温泉と夕飯が待ちきれず、走って宿に向かう姉妹なのであった。

太りそう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ