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第4話 「同類1」

青春謳歌中ですけど?

「「ごちそうさまでした」」


「結局、どっちが簡単なの?」

「もみじの性格上、異世界のほうがあってると思う。でも、こういうふうに選ぶのはちょっと違うと思うけど」

「わかった。じゃあ青春にするよ」

「え?」

「ありがとね~」

「待って、待って。話しきいてた?あんた、青春とか、恋愛したことないのにそっち系かくの?」


 昨日から相変わらずあおいは失礼だな。わたしだって恋愛の1つや2つぐらいしたことあるわい。青春だって現在進行形でしてるじゃん。

 そんなにわたしが青春系かくのが想像つかないのか。


「なら聞くけど、誰が好きなの?」

「最近買った作品の主人公だけど。そのこが段々強くなっていくのがカッコイイんだよね」

「んんんん、違う!!三次元でのはなし!!」

「三次元?そんなのいるわけないじゃん。あ、目の前にいる女の子が好きです」

「なるほど、それらの経験はカスっと」


 ファア?事実を言ったらあきれられたんだが?まさか三次元の話しになるとは思いもよらなかった。嘘をつかずに真実を話したわたしをちょっとでもほめてもらいたいものだ。


「でも、そんなこと聞くあおいこそ経験したことあるの?どうせないでしょ」

「勝手に決めつけるな。経験しとるかもしれないでしょ?」

「同類っと。あんまり見栄を張るのはよくないよ」

「すみませんでした。少しでもマウントをとろうとした私を叱ってください」


 やっぱりか。

 ずっと一緒にいるのにそんなのバレるにきまってるじゃん。


「それじゃ、またあとで」

「うん、今日はもう楽だけどじゃあね、もみじ」


 昼休みが終わり、5時間目が始まった。そしたらなぜか6時間目も終わっていた。


 寝てしまったあ。


 いや、5時間目の記憶はある。たしか、力学だったはず。公式を覚えるだけだったから寝ちゃったのか。なら仕方ない。


 問題は6時間目だ。がっつり寝ちゃったからなにしたのかわからん。黒板にかすかに矢印があった。ああ、ベクトルか。あそこは寝てても大丈夫だ。


 記憶を整理しているとあおいが迎えにやってきた。普段なら一緒に帰っているが、今日は人をもてなさないといけないため、別々に帰ることにした。


 いつも家では料理といった、家事などは妹にまかせっきりなため、家になにがあるかわからない。仕方なく、帰りにスーパーにはよらず、直帰することにした。帰るといっても5分でつくけど。


「ただいまー、って今日はさくらはいないんだった」


 冷蔵庫になにが余ってるか確認しなくては。


「行ってきまーす」


 結論を言おう何もなかった。つまり、必要なものをすべて買わないといけない。我が妹ながらしっかりしている。あおいになにを振舞おうか考えているうちに近所のスーパーについた。考えた結果わたしがよく作っていたものにきめた。


 すぐさま材料を購入し、帰宅して料理を始めた。


 料理ができようとしていた瞬間インターホンが鳴った。


 そう、あおいがやって来たのだ。

ついに振舞います!

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