表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/55

第36話 「4月1日」

エイプリルフール

「今から嘘をつきます」

「急にどうした」


 いつもとは違いそんな突拍子もないことを言い出した柚葉だった。

 今はというと、買いものに向かう途中である。私がさくらから買い物を頼まれ、スーパーに向かおうとしている最中、野生の柚葉が自転車で猛スピードで飛び出してきたのだ。このことは軽いジョブである。


 そんなことはさておき、今日はどうやら柚葉の様子がおかしい。もしかしておめえ、進化するのか?今日がその時なのか。


「今日が何の日か知ってる?」

「四月一日」

「そう、1日に1回ウソをついていい日なの」

「柚葉に会えたってことはまだ夢か。じゃあ帰ろ」

「私より先に嘘つかないで。そんなこと言いながらスーパーに行くのやめて」


 それはつまりホントに帰れということではないのか。そうとなっては話しは早い。すぐさまお家に帰ろう。あったかい我が家がまっている。待ってるのは妹だけだけど。


「うそうそ!回れ右して帰るのはやめて!一緒にいくよ」

「御意」

「そんなことは置いといて今から嘘をつきます」


 ウソって宣言して言うものだったっけ。そこまでしてつきたいものなのか。

 しょうがない。時間しかないもみじさんが構ってやる。


「じつは今月から転校するんだ」

「違う学校に行っても頑張って!応援してる」

「ウソ」

「ワービックリ。コリャオドロイタ。」

「私たちの学校今年からクラス替えあるらしいよ」

「ワービックリ。コリャオドロイタ。」

「これはホント」


 え。マジかよ。2年までなかったのに今年から始まるってどうなってんだこの学校。来週の学校がさらに楽しみになってきた。


「これもウソ」

「私の喜び返してくれる?」

「やめて!どつきまわそうとするのはやめて!」


 おっと失礼。ホントにグーパンが出そうだった。でも全部世間が悪い。悪いのは私たちじゃない。

 悪いことは政府に擦り付けよう。こう考えると今の政府言い方が悪いがうんこみたいだな。すべてきたない汚れは洗い流さなきゃいけない。

 すみません。口が悪くなりました。取り乱しました。


「来月のニュートンに私とあおいが載るんだ」

「ワービックリ。コリャオドロイタ。」

「これはホント」

「ワービックリ。コリャオドロイタ。」

「ほら」

「ワービックリ。こりゃホントだ!」


 なんか見知ってる2人がなんか本の中にいたわ。しかもなんかインタビューされてある。


「あおいをここまでさすとは。どんくらいお金詰んだの?」

「たまたま通りかかったから道連れにした」


 よくこんなのあおいがオーケーしたな。こんなの苦手なはずなのに。なんかウソっぽいから一応本人にも確認とっておくか。


『ニュートンにあおいの写真発見』

『有名人になっちまう。すまねえ』


 これマジだ。レスポンスが鬼早かった。


『2人だといけるんだ』

『そりゃあ親友とならいけるよ』

『じゃあ私たちもいけるってことか』

『それは要相談』


 なんでだよ。十数年間一緒にいるのに私と柚葉の違いは何だっていうんだい。毎日毎日送迎してやってるっていうのになんなんだよ。


「なんでそんなに怒ってるの?」

「怒ってると思うでしょ?今日は四月一日だからね」


 だって2人の新しい一面を見つけたから。

嬉しいことは共有すべき

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ