第29話 「手料理」
袋麺美味しい
妹にみんなが来ることを言ってから1日が経過した。さらに言うとその日の半日が過ぎていた。まだ寝れると思いそれを3回繰り返していたら、さすがにさくらが起こしにきた。なんで休みの日なのに朝早くに起きれるかわからない。我ながらいい子に育ったなさくら。
朝起きて顔を洗ってボケっとしているとインターホンが鳴った。来るにはまだ早い時間だ。大体誰かは想像ができている。
「誰や」
「おはようございます。今日は私が起こしにきました」
「違うな。お前は私の妹のご飯を食べにきただけや。さっさと帰りな」
「暑いからできるだけ早く中に入れてほしい」
まだ昼の11時半だぞ。11時半って朝なのか。あいまいな時間帯だね。とりあえず外にいるやつが中に入れろとうるさいのでわざわざ招きいれることにしよう。呼んだのは私だけど。
「もう起きてんで。というかもう昼やで」
「世間一般だと昼かもしれない。だけど、私の中だとこの時間帯は朝なの」
「さくら見習えよ。あの子8時くらいに起きてたで」
「あんたはいつ起きたっていうのよ」
「え?さっきだけど」
「同類」
らしいです。自分としては毎日起こしてもらっているあなたなんかと同じにしてほしくないんだけど。確かに昼まで寝ているところは同じだ。しかし、日々の生活を見てもらうと圧倒的に私のほうが質のいい生活を送ってるんだけどな。
「あおいはさくらのご飯を楽しみにしているんでしょうが土日の昼の担当は私です。残念ですね」
「じゃ、帰るわ」
「あおいちゃん、お姉ちゃんの晩ご飯はひどいけど昼はまともなんだよな」
ナイスフォローさくら。そう、なぜなら我が家の休日の昼は袋麺かパスタの二択です。休日の昼まで作るなんてやってられないらしい。さすがに毎日妹に作らせるほどそんなに私は落ちぶれてない。
「それで昼は何なの?」
「よくぞ聞いてくれたね。今日は”すきやねん”です」
「久しぶりかも。最後に食べたのいつだっけ」
ハウス食品さんの袋麵は全部美味しいのしかないと思ってます。日清食品も勿論おいしいよ。だけどちょっとお高いんだよね。作るのが1番難しいのはさっぽろ一番です。食べるときになると伸びてるんだよね。ゆですぎかもしれないと思って、短めにゆでてみたけどダメだった。しっかりお湯沸かしてるのになんでなんだろうね。
「卵と野菜だけ先にゆでるからごゆっくり」
ラーメンは作りなれたものです。毎週作ってると腕が上がるのかな。ラーメン屋でバイトはしたことありません。バイト自体したことありません。仕事しながら自分のことできる完璧人間じゃないんだね。バイトすると自分の中の何かが乱れそうな気がする。
「まだ作らなくていいよね?」
「さっき起きたからまだ大丈夫」
「2人の将来が心配になってきた」
妹に将来の心配をされるとは。安心してほしい、お姉ちゃんはさくらから離れはせん。絶対お前を渡したりはせん。もしさくらと結婚するっていうのならまずは私を倒すんだな。
「お姉ちゃん、お腹が空きました」
「まかせえ」
妹の願いならしょうがない。作ってやろう。
「私はまだいい」
黙れ。お前は違う。そんなの知らんし。草でも食ってろ。
私は妹思いのいいお姉さんです。シスコンではありません(シスコン)。
「では僭越ながら作らせていただきます」
三人分一気には作れません。2、1で作ります。二人前でぎりぎり。当たり前のことだけど麺は沸騰しているお湯に入れること。器は温めません。勝手に熱くなるから。麺がいい感じになってきたところで粉末スープを投下。最後に野菜。二人分の器に取り分けて、卵を上に乗せたら完成。さくらは卵大好きだからゆで卵丸々一個。機嫌を取った感じです。今日のことのね。
「はい。できた」
「今日は一個なんだ」
「3人だからね」
「では、いただきます」
「おあがりよ」
「できたっつてんだろが!」
「まだいいって言ったはずだが?」
「あ?」
「いただきます」
そんなの聞いたっけ。初耳だけどな。
「お味のほどは?」
「最高っす」
「久しぶりに食べると美味しいな」
「久しぶりに食べるから美味しいんだよ」
さてと、じゃあ自分の分も作るとしますか。袋麺の作り方なんか簡単なものです。作られない人居るの?お湯沸かしてその中に入れるだけじゃん。袋麵のことをご飯じゃないとか言ってる人はどうかと思います。自分の分はすぐにできあがった。でもなんかスープが少ない気が…
「しょっぱ」
案の定濃かった。カルピスの原液を薄めずに飲んでるみたい。作れない人弄ってごめんなさい。舌がひりひりしてきた。なんとかお湯で薄めて食べきったけど、いまだに舌が痛い。美味しかった。規定通りに作ればね。
食器を洗い終えてぐうたらしているとインターホンが鳴った。
塩分過多




