表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/55

第2話 「出発地点2」

サークル内方針は大事

 別れたあと家についたわたしはあおいが言っていたサイトのことを調べることにした。


「もしもし、あおい今大丈夫?」

『お風呂あがりなんだけど。それで、話しってなに』

「帰りにいってたサイトのことなんだけど、いっぱいありすぎてどれ使えばわからないんだよう」

『ああ、そんなこと。一番有名なのでいいんじゃない?

ゆくゆくはわたしたち大物になるんだし』

「その自信は一体どこからわいてくるの。まあ、とりあえずそれでいいか」


 相変わらずこの子はすごいことをいう。前まではこんなことを言う子じゃなっかたのに。誰が性格をひんまげたのかな。


 そう、わたしです。


「一応そこに登録したけど、なにから書けばいいの?」

『え?考えてるんじゃないの?』

「ああ、ええと、うん。一緒に考えていこう」


 ガチャ―――プー、プー 

 

なんでや。今回ばかりはなんも悪くないやろ。一応謝っとくか。


『すみませんでした。推しの配信がもうすぐ始まること忘れてました』

『そういうことじゃない。自分のない胸に手を当てて考えろ』


 鋭いなこの子。しっかり”ホウレンソウ”はしたのに。

 とりあえず、内容については自分で考えろってことか。思ってたより難しいな。

 今日はもう眠いし明日からでいいか。


 ――――――


「ふぁあ」

「眠そうだね。あの後に内容でもかんがえてたの?」

「いいや。昨日は9時間寝た」

「まあ気長に考えればいいんじゃない?受験期までに少しでも書けてれば」


 もうちょっと怒られると思ったけど、あんまりだったな。


「それより、お願いがあるんだけど」

「あおいから頼み事って珍しいね。数学でも教えてほしいの?」

「その、もみじの小説のイラスト私に描かせてほしいんだけど。ダメ、かな?」


 なにこの子超かわいいんですけど。わたしが男の子やったら完全にほれてたぞ。危ない危ない。


 お小遣いを貯めて液タブ買ったのは知ってるけど。


「急にどうした?」

「いや、もみじが頑張るんだったら私もやってみようかなと」

「それは大歓迎だけど絵とか描けるの?」

「それについては問題ないよ。去年からいろんなアニメのキャラとか描いてるから」


 まじか。隠れてなんかやっているのは気づいてたけど絵を描いているとは。お母さんうれしいよ。おそらく、描いているのはわたしが貸した恋愛小説のヒロインを描いているのだろう。


「一応どんな感じか見せてもらってもいい?」

「はい、これ」

「これは―――」

「やっぱりヘタだよね」

「あおいがあれの担当のイラストレーターなんじゃないよね?」

「当たり前だよ」

「いやーあおいがこんな才能を隠し持っていたとは」


 正直驚きだった。どれにも興味を示さなかったあのあおいがプロ並みの絵を描いていたなんて。ひょっとして、わたしじゃなくもやっていけるんじゃないか。いやこんな考えはやめよう。今こそわたしの得意な逆の発想をするんだ。


 私がいや、私たちで一緒に頑張っていくんだ。

そんなことある?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ