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第19話 「大勝利」

我の勝利なり

 平塚と樋口さんが招待状をもらわずに文化祭に来たということがなぜか校長先生と教頭先生に伝わったことがあり、そのお二方はお偉い2人からお呼び出しをくらったらしい。


 わたし達はなにも言ってないよ。ただ、かえで先生とそら先生にお偉い人にも一応知らせてもらっただけだよ。

 最初の方はたまたま招待状の紙を忘れたから許そうとしたらしいけど、誰から受け取ったか聞くと、知らない人の名前がでたらしく、あの2人はこの学校を出禁になったらしい。

 それをすぐさま気付いた人は校長先生から賛辞送られていた。


 当の本人はというと


「わたしは何もしてないんだけどね。でも、褒められるってうれしいね」

「ちょっとぐらいは勝利を信じてもいいんじゃない?」

「もみじってたまにいい事いうよね」


「ひかりがわたし達に言ってくれたことでしょ?」



『一所懸命にやればなにかが残る。どんな時でも勝利を信じろ』



「そう、だったね。まさかどうでもいいと思ってた言葉がこんなにも人を動かすなんてね」

「わたし達にとっては格言だよね」


 そう、わたし達がここまでやってこれたのはこの言葉があったからだ。どこかのアニメの押し売りなのかと思い、調べてみたけどそんなこと言ってる物語は一つもなかった。


「わたしも一歩進む時が来たってことかな。二日間ありがと。楽しかった」

「そんな改まらなくてもすぐ会えるって」

「そうかもね。また来週だね」


「「うん!!」」


 ひかりと別れてから2日が経ちクラスは日常を取り戻そうとしていた

 ウキウキしながら教室に入ってきたそら先生が開口一番に言った。


「いきなりだけど、転入生がきています。仲良くしてくださいね。」


「転入生の橘ひかりです。残り少ない高校生活を楽しみたいです。

 今日からよろしくお願いします」


『姫だ!』『ナマ姫カワイイ』


 どんな成り行きでひかりが来ることになったかは予想がつく。

 校長先生に褒められる、難しい質問をされる、さらりと答える、賢いならうちにおいでよ


 大体こんな感じ。


 その日の放課後の補修は無しになった。

 親友とやっと会えたんだから楽しんで来いという命令がくだった。

 今はというと3人で帰っている最中だ。


「まさか、一緒の高校に通えるとはね」

「思うは招くからね」

「これからいっぱい楽しもうね、もみじ、あおい」


「ねえ、あおい、通訳して」

「ごめん、今のはさすがに無理」


「「楽しむのは当たり前だから」」


 太陽がいつも昇ってくるように、私たち3人で笑う未来はどんな事があっても、これからも輝く。

女神の降臨

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