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第18話 「味方」

楽しめ!

「どこからまわろうか?やっぱり始めは2人のクラスからだよね」

「わたし達2人ともクラスは違うってことだけ言っときます」

「わかってるよ。私を甘く見すぎ」


 そうだった。完全に忘れてた。ひかりってわたし達より賢いんだった。


「失礼なのは承知の上で聞くんだけど、今どこの高校通ってるの?」

「フリーだけど。どうかしたの?」


「私立とかではないんだ」

「なんで庶民である私があんなところにお金を寄付しないといけないの?」


「お前はやっぱりひかりのようだな。カマかけてみて正解だった」

「だから、私を甘く見すぎ」


 ひかりが高校受験しないって言い出した時は目を疑ったが、あれからひかりの考えが何一つも揺らいでなかったみたいだ。

 とりあえず一安心だ。


「文化祭ってあれ以来か。こういうのは楽しまないとね!

 早速あおいのクラスから行くよ!」


「「イエッサー!!」」


「おい、私達の天使が田所さん以外といるぞ!皆の者、囲め!!!」

「みんなやめて。ひかりが戸惑ってる」


「どこの高校通ってるの?」「カワイイ」「アニメ好きと見た」「私達と同じ匂いがするぞ!」


 ひかりは中学校を卒業してからこんなにも話しかけられることがなかったのだろう。それに答える姿はこれまでになく楽しそうだった。


「この子の体力を回復させるためにもみじのクラスでも行こうか」

「おい待て!ひかりさんを独り占めしようとするな!」「ずるいぞ!」

「また来ます♪」


「「「好きィィイイ」」」」


「今のうちにいくよ」


 わたしのクラスのみんなにひかりを見せると気絶する子たちが数名でそうだけど、気絶したらその時に考えたらいいか。(気絶するのが悪い)


 私のクラスがある場所に連れて行くと案の定同じふうになった。

 まあ、これはこれでありか。

 そう思っていると、毎日わたし達の面倒を見てくれている2人組がやってきた。


「そちらの方は2人のお友達ですか?」

「2人を足して2で割ったみたいだな」


「足して2で割ったらこの2人より下になるんでやめてください」

「言うねえ。確かに、何でもできそうな顔してる」


「「うちの高校来てこの2人の面倒見てもらいたいわ」」


「本音は本人がいる前ではなるべくいわないようにしてほしいです」

「悪い意味じゃないから大丈夫です」


「今の話って本当ですか?」


「え?もしかして、本当に来てくれるの?でも、私達じゃ無理なんだよね」

「校長先生か教頭先生がいたらよかったんだけどね」


 確かに、ひかりがこの高校に来てわたし達の終わってる教科を教えてくれると先生たちが少しでも楽になる。だけど、今から高校に編入するのは難しいと思う。

 あくまで、わたしなりの考えだけど。


「今から吹奏楽の演奏があるからきいてきたら?」

「明日じゃないんですか?」

「もちろん明日も演奏するよ。でも、今日はその前座的な感じ」

「よければ、一緒に行きます?」


「その子がどんな子かも聞いてみたいですし、

 2人がどんな感じだったのかも聞きたいのでご一緒させてもらいますか」


 吹奏楽部の演奏が始まろうとしていたまさにその時、わたし達がこうなってしまった元凶が目に入った。


「あれ、橘さんじゃない?」

「あんなことしたのによくもまあ平然としていられるよね」


 あの人たちの名前だれだっけ。あれ、平塚さんと、樋口さんだっけ。おそらく、下の名前はらいてうと一葉だったはず。


(ねえ、あおい、あの二人の名前なんだったけ?)

(よくぞわたしに聞いてくれた、平塚らいてうと樋口一葉さんだよ)

(やっぱりそうだよね)


(((2人とも失礼すぎ!!!)))


(いますぐ謝りなさい!その2名に)

(ちょっと、そら、目的語がない!それだとあの子たちだとわからないでしょ)

(この先生も十分失礼だわ。とりあえず、私達で2人の偉人に謝りましょ)


『日本の歴史に名を刻んでくれてありがとうございます』


(それより、あの子たちどうします?)


(とりあえず、先生はクラスの子たち連れてきてもらっていいですか?

 ひかりのことは後で自分で話させます)


(先制攻撃はまず、あおいが行きなさい。援護射撃はわたしがするわ。

 いつもわたし達が話してるふうにいきなさい。ひかりは自分で終わらせなさい)


((ラジャ!))


「そんな3年前のこと引きずってるんだね。重た」

「そんなんだから、わたし達よりもあほうなんじゃない?」


「過去のことを覚えていてなにが悪い!」

「橘さんのせいで私達より下の子たちは文化祭なんてないのよ」


「それが?文化祭を最後まで楽しもうとしなかった連中がなにか言ってますよ?」

「うーん、はっきり言ってそんなこと言ってるやつらは見苦しいんだよね」


「あなた達に言ってるんじゃない!橘さんに言ってるの!」


 そうこうくだらない話をしているとクラスのみんながやってきた。


「おい、姫がお困りのようだぞ!かかれー!!」

『うぉーー!!私達の姫に何をするき?

 その喧嘩1000万でかってやるよ』

『姫がいま幸せならオッケーです』


「それより、この高校の文化祭って招待状がないと来れないですよね。

 もみじとあおいの友達ではないのになぜいるのでしょうか。

 この高校に進学したのはあおいともみじだけのはずですが。おかしいな」


「どうしうことだ!」「この学校から出ていけ」「誰か、先生呼んできて」「姫かわいいよぉ」


 ひかりの話は一段落したのでした。

完全勝利

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