第17話 「文化祭」
仕事はする。だって義務だもの
「おっはようごぜえます」
「遅いよ、田所さん。今何時だと思ってるの?」
「え?8時30分。ギリギリ遅刻じゃないですよ」
「来るのが遅いのはいつものことか。
今日のシフトのことなんだけど一番忙しい時間帯でいい?」
「少し遅れるかもしれませんがいけますよ。
準備とか諸々みなさんにまかせてしまったので」
「時間になったら接客するだけだからよろしくね」
よし、仕事まではかなり時間ができた。一応あおいのクラスがどんな感じなのか見ることにした。
か、可愛い。あのウエイトレスさんめちゃくちゃ美人。出るところもでてカワイイねえ。
そんな可愛いウエイトレスさんを見ていると、その子からナイフを投げられた。
おい、危ないぞ!どんなクラスだよ
「あれ、あおいはどこに?」
「わたしだよ!」
「あぁ、あんたがあおいだったのね、期待して損した」
「勝手にテンション上がられても困るんだけど」
「ひかりはいつ来るの?」
「もうすぐ来るはずだけど」
「みんなには話したの?」
「もちろん。みんな協力してくれるって」
「なるほどなあ、あおいはもう話したか」
「もみじってこういうところはまだまだだよね。
頼るときはしっかり頼らないと」
「まあそうだけどさ」
「でも、もみじのクラスならもうわかってそうだけどね」
あなたはうちのクラスに馴染めないのによくそんなこというね。
いや、体育の時間で大体はこの子の扱いを知ってるのか。流石わたしのクラス。
「迎えに行きますか」
「ラニャ!」
そうしてわたし達はひかりが来るのを待つことにした。
でも、3年間合わなくても親友っていうのはすぐにわかるものだね。
わたしは姿が見た瞬間にあの子だってピンと来たね。
ポニーテールにもできるショートカットの女性は彼女しかいない。
実際に、その子はひかりではなかった。それはもう、あおいに笑われたことよ。ポニーテールにもできる髪型の女性って案外いるものだね。でも、私の関わる女性が妹含めて4人だから仕方ない。しかも、散髪もあまりいかないからそういう髪をなんていうのかわからない。
「でも、あれがひかりじゃない?」
「今度こそ頼むわ」
「さすがに2度は同じ間違いはしないって」
「すごい!見事に違う。逆にあんたそれはそれで才能じゃない?」
「知ってる?3度目の正直って言葉」
「次当てられなかったら絶交します」
「うわぁ、それは外せないな。安牌でいくか」
「あれだあ!お~い、お茶」
「お茶は余計」
「元気にしてた、あおい?」
「もちろん」
わたしは?あれ?見えてないのかな。ピースもして目立ってるのになんで。
悲しくなってきたので、ピースの歴史について説明していこうと思います。
イギリスのプランタジネット朝エドワード3世の子供エドワード黒大使が1346年クレシーの戦い(百年戦争)でフランスを攻めたときに、フランスがイギリスの兵隊を捕まえると、英兵が長弓を射れなくするために人差し指と中指を切り落としたそう。だからイギリスの兵隊がフランスに戦いに行って、無事戻ってきたときに、すぐ家族たちに“見て見て!取取られなかったよ!”って。それがピースの由来です。みんなは「平和」とか、「勝利」の意味で使ってるんじゃないかな。実際に間違いではないけど写真でするピースの意義はこのとおりです。
説明し終えたことだし、帰るか。家では妹が待ってる。
「冗談だよ。もみじ、本気で帰ろうとしないで。あおいからもなんか言ってあげて」
「よし、2人でまわろっか」
「あおいは相変わらずだね」
「いつまでもうじうじしてないで行くよ!」
「ひかり、結婚してくれ」
「さくらちゃんとなら考えるけど、もみじはムリ。なんもしなさそうだし」
「もみじ言われてやんの」
「でゃまれ!!」
「さくらと結婚したら立場的には義姉。いいねえ、いや、いいかも」
「さっさと行くよ」
ひかりの言葉で、楽しい1日が始まろうとしていた。
盛り上がってけ




