第13話 「召喚」
出でよ!
「わたすぃが思うにあの2人が経験者、
つまりわたすぃたちと同じことを高校時代にしていた。
それか、過去にわたすぃたちに似たような生徒がいたか」
「まあ、それが無難だよね。そんなのわかりきってたことじゃん。
おいらがそんなこと初めから気付かないとでも?
あおいさん、その喋り方やめよっか」
「あんたがいうな」
実際にあおいが名探偵のように言っているが、おそらくアニメに影響されちゃったんだろうね。余談ですが、おいらはアニメよりも書籍派です。
「それはわかってたよ。あんたは周りをみる目は優れてるからね。
あんなことさえ起きてなかったらね」
「それはもう、終わったことだよ」
「そうね、あれ以来あんたはわたし以外友達をつくったり、
周りの子たちと話さなくなったもんね」
「そっちも似たようなモノでしょ」
「でも、あの事があったから今のわたしたちがいる。そう考えてもいいんじゃない?」
「もう、こんなお通夜みたいな雰囲気にしたのだれ?お香でもあげにいこうかしら」
「黙りなさい、不謹慎よ」
「この雰囲気作ったのはおまえや」
「もうそろそろ文化祭だけど、たまにはあの子も呼んじゃう?」
「いいね、たまにはいい事いうね。ほめて遣わす」
「それじゃ、前みたいに楽しみますか」
今週末は楽しくなりそうだ。なんてたって、久しぶりにわたしたち3人で楽しむからだ。
え、なに?どうせうるさくなるって?
あたりまえだろ。わたしたちよりさらにうるさいやつが加わるんだよ。大騒ぎにするに決まってるじゃん。
心配しなくとも、陽みたいにバカ騒ぎとまではいかないから。わたし達は節度のあるごく普通の高校生なんだから。
「それじゃあいまから電話かけちゃう?」
「あおい、今何時だと思ってるの?」
「夕方の5時って電話かけてらいけないかんじなの?わたしだけ?
普通夜中に電話をひかえるんじゃないの」
「いきなさい」
「あ、もうかけてます」
もうやだこの子、なんでわたしのギャグを受けながしていくの?前世は武道家だったの?
もちろんわたしは電話しないよ。
だって、携帯電話を携帯してないからね。
笑え
理由はスマホを今持ってない事もそうだけど、人見知りなんだよね。
友達なのに会話できないのって、友達じゃない?と、思われるひとが多数だろうが、人見知りエピソードはこれだけじゃないんだよな。安心して、たいした事じゃないから。
事件が起きたのは今年のお正月、家族でじいちゃんの家に帰省した時だった。
親戚という名の従妹と目を合わせたり、一切会話することなく正月を過ごしたことである。(実話です)
わたしは悪くない。しゃべろうとはしたんだよ。でも、その子たちがスマホとにらめっこしてるから、邪魔したら悪いかなと思ったんだよ。でも、じいちゃんとはしっかり話したよ。
そこで俺わかっちゃったんだよね、この人の孫だって。同じ血だから、考えてることが一緒なんだよね。
そうこうしているうちにあおいが話し終えたようだ
「来るって?」
「それが...」
「まあ、互いに忙しいもんね。しょうがないよ」
「絶対行くって」
「ねえ、あおい、わたしこの前言ったよね?それ相応の覚悟があるとみた」
「な、なにをする気だ?」
「あの写真まだ持ってるんだよね」
「あ、」
「なにか言うことは」
「忸怩たる思いです」
わたしたちがこんなことをしている合間も、私たち3人の最初で最後の文化祭が始まろうとしているのだった。
ホントに従妹と喋ってません




