第12話 「あるある」
よくあってたまるか!
「そちらも今から行くんですか?」
「ええ、少しありまして」
この感じからして2人とも私たちが帰ることわかってたな。
(なんであおいはここにいるんだよ)
(もみじこそなんでいるのよ。玄関で待ち合わせのはずだったでしょ?)
(それは、ねえ?)
(最後の最後で寝落ちっと。だいたいわかります)
(こころを読むんじゃねぇ。そっちこそ数学の問題が難しすぎてふて寝したんでしょ)
(いやぁ、それはどうかなあ)
あたっとるやん。ばちこり睡眠かましてるやん。もう数学なんかどうでもいいと思ったやん。
だって、目がまだねてるもん。
「そら先生、もみじってどのくらい寝てました?」
「さっきの時間中ずっと寝てましたよ。何回も起こしたんですけどね」
「もみじはずっと寝てたと。先生、わたしはどのくらいでした?」
「長谷川さんも同じですね」
幼なじみどうしきがあうんだね、私たち。
そんなこんなで2人とも授業中どんな感じなのか話しをしていると、あっという間に空き教室に到着した。
「改めてあなたたち2人には大事な入試まで苦手な科目を克服してもらいます」
「2人はどこが苦手なんですか?」
「「わかりません」」
「「はい?」」
「「わかりません」」
「田所さんは論外として、長谷川さんは苦手な分野とかわかりません?」
「わからないものはわかりません」
あれ、この先生って普段こんなこというような人だったか?ほかの生徒たちにはもっと優しいはずなのに、おかしいな。もっとふわふわてると思ってた。
それよりもあおい、お前はどうやって勉強してきたのかな?お母さん心配になるよ。
「よし、じゃあ、田所さんは何がわからないとかあります?」
「ありません」
「わかっりました。あ、明日からにしましょう。今日はお疲れ様でした」
「なんにもしてませんよ?」
「うん、2人ともここまでだとは」
「まだ私たちいますけど?」
「大丈夫です。だって田所さんですもの」
「それは信頼されているってことで受け取っていいんですよね?」
「もちろん」
「「さようなら。明日からよろしくお願いいたします」」
「気を付けて帰るんですよ」
1日目の補修は終わりを迎えるのだった。
――――――
「あの2人見てみてどうだった?」
「なにが?」
「そっくりだと思わない?」
「あー、まあ」
「何?忘れてたの?」
「いや、そんな頃が私たちにもあったな」
「そんなこと言って、ほんとは全部わかってたんじゃないの?寝たふりなんかしちゃって」
「うっさいな」
「でも、かえでが気になる生徒がいるっていうからなんのことだと思ったけど、
思ってたことは同じだったみたい」
「お前はいつから気付いてた?あの2人のこと」
「入学して1年たったぐらいかな。2人の成績をみてビビンときたわ」
「お前そんなんでよく国語の教師務まってるよな。
教えられてる子たちがかわいそう」
「私の授業は神授業ですから」
「なにいってんだか」
――――――
「なんか今日の先生おかしくなかった?」
「いつも通りだったじゃん。しいていえば、かえで先生が寝てるところぐらいじゃない?」
「もみじにきいた私がバカだったみたい」
「でも、2人からして私たちを残すことは前から計画してたみたいだよね」
「それ。アホなもみじでもわかったのね」
「それぐらいわかるわい」
「それにしてもさあ」
「「ベタすぎない?」」
ラノベの読みすぎ




