第10話 「倍返し」
懲りないやつ
友達が困ってる姿をみると、なんかほっこりするね。
確信犯だけど。
今はそんな体育が終わった後だ。
「ねえ、あおいさん。どう育てばそんなになるの?」
「そんなにみないで」
なんでだよ!!
スタイルいい女性がいたらだれでも見るやろ。
「やっぱり、おじさんの血なのかな」
「お父さんは今関係ないでしょ」
「だったらどうやって」
「だからじろじろみないで」
気になるものはしょうがないよね。
でも私たち女子ですよ?
「そんなに恥ずかしがることなの?」
「恥ずかしいの!!」
どうやら彼女は立派なものをお持ちであるのに、それがなぜか恥ずかしい事らしい。
難しいね。
「どのあたりが?」
「もみじも成長すればわかるようになるんじゃない?」
「そんなこと考えたことなかったわ」
「だって小さいもんね」
「みなさーん、あおいがみんなに見られたいらしいですよ」
「ちょっと待っ―――」
この後は控えめに言って最高でした。
――――――
昼ご飯も食べ終わり、今日あったことをあおいに話した。
「国語のテストなんか文章読めば全部書いてあるから余裕じゃない」
「簡単そうにいうけどさあ」
「逆にもみじは難しく考えすぎなの。答えだと思ったところを抜き出せばいいの」
「では次のテストそうしてみます」
午後の授業も終わり、いつものように帰り、二人であおいの家にご飯を食べる時間がやってきた。
「お姉ちゃん、なにが出てくると思う?」
「キャベツの千切り」
「そういうの間に合ってるんで」
今日の妹なんか姉に対して辛辣すぎない?
いつもだったら、『明日はとんかつにするか』とか笑いながら言ってくれるのに
「さくらって、彼氏とかいないの?よかったら家に連れてきなさい」
「は?なにいってんの?」
「なんで家事できるのに彼氏の1人や2人もいないの?」
「え?そいつらにかける時間がもったいないじゃん」
さくらもやっぱりこっち側の人間か。わかる、わかるぞその気持ち。
「そんなお姉ちゃんはいないの?」
「いるわけないじゃん。わたしやぞ。さらにいうとあおいもいない」
「私たちって同じ考えなんだね」
そんなくだらない話しをしているとあおい宅についた。
「あけんかい!!」
『すぐさまおかえりください』
「お世話になります」
『よかろう』
あんたは何様なの?晩ご飯はあなたが作ったんじゃないんですよね?
「ウエルカム」
「おじゃまします」
「こんなにもいいんですか?」
「2人とも久しぶりね。今日はいっぱいあるからたくさん食べていってね」
『おじゃましました』
やっぱり、おばさんのご飯は美味しかった。いや、さくらのご飯もおいしいよ、でも母の味といいますか、つまりどっちもおいしいです。
美味しいものを食べると人って無口になるんですよ。手作りのローストビーフなんかおいしいに決まってるじゃないですか。しかも、フルーツポンチというデザートもあったんですよ。
しかもこれで終わりかと思ったらケーキまで出てきたんだよ。これ以上滞在したらおばさんがとまらないので、あおいに追い出される形であおい家をあとにしたというわけです。
――――――
中間テストをのりこえ、ゴールデンウィークもあっという間に終わった。
ゴールデンウィーク中なにしてたかって?
そんなのわたしも知りたいよ!寝てたらあっという間に終わってた!
今日がゴールデンウィーク最終日だと思って寝てたら最終日は昨日だってあおいに起こされました。
そんなこんなで教室につき、HRが終わりそら先生がうきうきで話しかけてきた。
「田所さん、今日からがんばりましょうね」
なにしたってんだい




