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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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安堵する

「どうかしたか? マリー様」

「いえ、なんでもないですわ」


 そして急に笑ってしまった私に何か笑ってしまうような事があったのかと聞いてくるウィリアムに対して何でもないと返す。


 ウィリアムに対して『まるで結婚式みたいね』などと言えるわけもなく、そしてケーキ入刀という前世ではよく見る光景をウィリアムは知らないので、言ったところで分からないだろう。


 ただまぁ、死ぬ前の冥土の土産と考えれば私には丁度良いのかもしれないわね、などと思ってしまう。


 どうせなら、好きな異性ができて、大恋愛の末の結婚というのをと思っていないわけではないのだが、それができない家柄に身体である上に、理由はどうあれカイザル殿下から婚約破棄をされているわたくしを好きになる相手どころか嫁の貰い手を探すのも大変そうだ。


 そんなわたくしが結婚式のケーキ入刀みたいと思ってしまうのは『まだ生きていたい』と思っているようで自然と笑みが出てしまったのだ。


 しかも相手が色恋のイの字も無いウィリアムだから余計におかしくてたまらない。


 それはとっくの昔に、それこそこの身体では長く生きられないという覚悟は前世の記憶を思い出す前からとうの昔にはできており、死を受け入れていたからこその『面白い』と思えたのかもしれない。


 もし、死を受け入れる事が出来ていなかったのならば未来を連想してしまう事を感じ取ってしまった場合『面白い』ではなく『死にたくない』という感情が出てきてしまっていただろう。


 それに、わたくしもなんだかんだで、前世と合わせると良い歳したおばさんくらいの年月は生きているのに、まだまだ心は乙女なんだと再確認させられたようで、少しばかり恥ずかしくもある。


 その事をウィリアムに悟られないようにすました顔を作り、カイザルの騎士の誓いを再開する。


 そして、その日わたくしに新しい騎士ができるのであった。





「それで、マリー様の容体はどうなんですか?」

「今は比較的安定しているように思います。 この感じですと一ヶ月や二ヶ月で死んでしまうという状況からは脱したとみて良いでしょう」

「よ、良かった……」


 あのあと、カイザルの騎士の誓いが終わって少ししてマリー様は眠ってしまった。


 そして、マリーがぐっすりと眠ったところでゴールド家お抱えの医師によりマリーの容体を見てもらっていた。


 そして診察が終わった瞬間にカイザルが居ても立っても居られない言った感じで医師へと結果を聞き、その医師曰く、どうやら厳しい状態からは脱していると知って俺もカイザルも安堵する。


 これならば体力的にもマリー様を竜の住む国へ連れて行くのは可能であろう。

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