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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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思わず笑ってしまう

 そして二人は元々すぐに騎士の誓いを出来るように事前準備をしていたらしく、物の数分で準備が終わった旨を伝えて来る。


 と言っても剣を用意するだけなのだが、聞こえて来る音から察するに、少しばかり簡易ではある物のそれっぽい雰囲気に部屋の内装も変えているみたいである。


 なにもそこまでしなくても、とは思うもののウィリアムの時のように公開処刑にされるのよりかは心労的には全然マシであるし、腐っても相手は元皇族であり血筋では間違いなく直系のカイザルである。

 

 少しばかり部屋の内装を変えてそれっぽい雰囲気を出したいという気持ちは分かるので、敢えてその部分を突っ込みはしない。


 ウィリアムのように公開処刑は絶対に止めさせるけれども本人達がそうしたいと思い、わたくしに不利益が無いのならば好きにすれば良いと思う。


「マリー。 剣を」

「ありがとうございますわ、ウィリアム。 ……あっとっ」

「大丈夫か?」

「ごめんなさい、少しだけ今のわたくしには重たすぎるようですわね」

「支えてやる」

「あ、ありがとうございますわ」


 そして準備が整い、わたくしはウイリアムによって支えられて何とか立ち上がると、ウィリアムが剣を渡してくれる。


 しかしながらわたくしの身体は、わたくしが思っている以上に非力になってしまっているみたいで、剣を持った瞬間バランスをくずし、落としてしまいそうになるのをウィリアムがカバーをしてくれて落とさずに済んだ。


 その事に胸を撫でおろしているとウィリアムがわたくしの身体を、片腕で肩に回して支え、片手でわたくしの手を取り、剣を落とさないように支えてくれる。


 出来た騎士である。


 これならばどこに出しても恥ずかしくないと思うのは、騎士贔屓だなんだと言われるのかもしれないが、当初のウィリアムを知っている人からすれば、良くぞここまで改心させてくれたと喜ぶに違いない。


 まぁ、わたくしは改心させるきっかけを作っただけであり、自らの過ちに気付いて改心しようと努力したウィリアム本人の努力あってこそなのだが。


 そして、恐らくカイザルも、もう大丈夫だろうと、何の根拠も無いのだが今日のカイザルの雰囲気や声音から感じてみたわたくしはそう思う。


 だから、きっとこの二人はわたくしが死んでからも大丈夫であろう。


「では、はじめよう」

「そうですわね……ふふっ」


 そう思いながらカイザルの騎士の誓いを始めるのだが、なんだか二人で剣を持つ姿を想像すると結婚式のケーキ入刀みたいで思わず笑ってしまう。


 



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