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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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こん棒で叩かせて頂くだけでいい

「もうっ、口で言えば分かりますからわざわざわたくしを使って表現をしないでくださいましっ! 心臓が止まるかと思いましたわっ!!」


 コイツはわたくしの騎士という事を忘れてしまっているのだろうか?


 一度骨の髄まで誰が雇用主で誰が被雇用者という立場か教える必要がありそうだ。


「はっはっはっはっはっはっ! 次からはできるだけ気を付けよう。 それよりも今はいつも澄ました表情をしているマリーの右往左往している表情を間近で見れたので俺としては大収穫だな」

「わっ、忘れなさいっ!! 今すぐに忘れてしまいなさいっ!!」

「はっ、そいつは大魔術師でも難しい問題だな。 そんな大それた事を魔術師ですらない騎士の俺にできる訳がないだろう」


 そう言いながら笑うウィリアムなのだが、わたくしが転生者だということ知らないみたいである。


 確かに他人の記憶を改竄したりすることは一握りの魔術師しかできない芸当である。


 この世界は魔術があるが故に医療が遅れ、人の脳の仕組みを前世以上に理解できていない上に、骨や筋肉と言った部位より比較できない程脳は複雑な作りをしている。


 しかしながら前世の知識があるわたくしは、記憶を消すという事に関してだけ言えばそんな面倒くさい事をしなくても簡単に他人の記憶を消す方法を知っているのだ。


 そしてその方法も至ってシンプルかつ簡単なのである。


 こういうシンプルなものほど逆に発想しづらいパターンというのは良くあるものだ。


 まさに転生チート。


「大丈夫ですわ。 頭に強い衝撃を与えれば前後の記憶が混濁する場合がございますので、一度その脳みそが筋肉で出来ている頭をウィリアムの記憶が無くなるまでこん棒で叩かせて頂くだけでいいですから。 もしかしたら自分がどこの誰かすら分からなくなるくらい記憶を失ってしまう場合もあるようなのですが、それは誤差の範囲でしょう。ウィリアムも男なのですからこれくらい我慢しなさい。 少しの辛抱ですから」

「さらっと笑顔で恐ろしい事言ってんじゃねぇよっ! それと男どうこうのレベルを超えてるだろうがっ! 殺す気かっ!?」

「まったく……次やったら承知しませんからねっ!!」


 ホント、男なんだから淑女に頭をこん棒で殴られるくらいどんと受け止めなさいよ。


「はいはい。 それで次は何処に行く? お嬢様」


 わたくしの案を華麗に流しながらウィリアムは片腕でわたくしを抱きかか直すと、残りの空いた手でわたくしの頭を撫でて来る。


 これではまるで駄々をこねる子供をウィリアムがあやしている様ではないか。

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