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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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理解できない

「ふむ、成るほど、そういう事か。 我が娘よ」

「いえ、絶対違いますわ。 お父様が今何を考えているのかまでは分かりませんが、その考えが間違って知る事だけは理解出来ましてよ」


 そんなわたしのなりふり構っていない懇願を見たお父様は何をどう解釈してしまったのか「そうかそうか、マリーも年相応に女の子だということか」と呟くと合点がいったような表情をし始める。


 そのお父様を見てただ言える事は、お父様が今まさに考えていることは絶対に間違っており碌なものではない事だけは確かであるという事である。


「ふむ、そういう事にしておいてやろう。 では、養子に迎え入れる話は、ここまでマリーに言われては一旦保留とさせてもらうが良かったかね? ウィリアム君」

「ええ、他でもない我がご主人様のお言葉ですから」

「そう言ってもらえると助かる」


 わたくしはこの短い時間で大切なものを何個か犠牲にしてしまったようなのだが、それでもウィリアムを養子にする事だけは何とか阻止できたため、良しとすることにする。


 犠牲にした対価と報酬が釣り合っていない気がしないでもないのだが、それもこれも全てわたくしのプライベートな時間確保の為であるのだから仕方のない犠牲であったのだ。


そう安心しきっていたのだが、わたくしは忘れていたのだ。


わたくしという人間は前世から肝心な所で詰めが甘いという事を。




「おはようございます、お嬢様」

「おはようございますわ、アンナ」


 次の日、いつもの様に側仕えメイドのアンナが起こしに来てくれる。


 一仕事やり終えて迎え入れる朝というのは格別で、どことなく清々しい気分に浸らせてくれる。


「んーーーーー……………………ん?」


 そして固まった身体を解すべく伸びを一つ、両腕を頭の上に向け上半身を伸ばしていたその時、わたくしの視界には本来いる筈のない人物が入って来る。


 見間違いかと思ったので凝視してみても一向に消える気配が無いではないか。


「きゃぁぁぁぁあああああーーーーーっ!!!???」


 そして酸素がまだ足りていない脳みそでどうにかこうに状況を理解する事が出来たわたくしは、絶叫と共にトップアスリートもかくやというスピードで上半身を布団で隠す。


「な、なななななな、何でウィリアムがここにいるんですのっ!?」

「……? 俺はお前の騎士だからな」

「うるさいですわっ!! 出て行きなさいっ!!」


 意味が分からない。


 ウィリアムは帰ったのではないのか? そもそも何故女性であるわたくしの部屋にわたくしの了承も得ずに入ってきて、それが当然であるかの如く佇んでいるのか。


 全くもってどれ一つとっても意味が分からない。


 理解できない。


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