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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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考えれば考える程謎が深まるばかり

「それは、騎士の誓いをしている俺に対してもですか?」

「ああ。 どこで誰が聞いているかも分からないし、そもそも私はマリーを虐めていたお前をまだ信用してはいない」

「……そうですか」


 確かにお父様の言う通り私の体質、魔力量が多過ぎて魔力を貯めるの臓器が壊れた為、小さな子供ででも扱える事ができる魔術でさえも扱えなければ、身体も弱いのだと知ったら、この元々あったはずの強大な魔力保有量という血欲しさにカイザル殿下と婚約破棄が決まった瞬間、多方面の貴族からわたくしへ婚約の申し込みが殺到していた事だろう。


 それは、わたくしという異性ではなく、そして歴史と由緒ある爵位でもなく、ただ突発的に秀でてしまった保有魔力量の多さという事だけを見ての婚約申し込みだらけになる事は火を見るよりも明らか。


 わたくしを愛するわけでもなく、お互いの家に親交がありお互いに旨味のある政略結婚でもない。


 ただそこにある圧倒的な『魔力量』という武力を欲するものが集まるのだ。


 もし、その様な武力を欲する家にわたくしの本来持っていた膨大な魔力と、それを注ぎ込めるだけの器を持った子供が生まれたら、想像するだけでも恐ろしいとわたくしは思う。


 だからこそお父様は最悪の事態を想定し、そしてその最悪の事態が起こったとしてもむしろプラスに転じる事の出来る唯一の存在、皇族のご子息、それも皇位継承権を持つ者との婚約をさせたかったのだ。


 そこには愛はなくても、こんなわたくしでも皇族をより一層盤石な物にする為という意味を見い出すことができる。


 そんな事情があるなどとは知る由もないウィリアムは納得していない表情をするものの、話す気など毛頭ないという表情をしているお父様を見て素直に引き下がる。


 そのあとわたくしは体力がそろそろ限界に近付いている為ソファーに横になる許可をお父様に頂き、なおも続いているウィリアムとお父様の会話を子守歌に眠りにつくのであった。





 どれ程寝てしまったのだろうか。


 まだ明るかった筈の外は既に日が落ち、月明かりが照らしている。


 それと共に目に飛び込んでくるのはお父様と意気投合して楽しそうに話し合うウィリアムの姿であった。


 一体わたくしが眠っている間に、殺さんばかりの殺気を放っていたお父様とその殺気をものともせず立ち向かうウィリアム、二人の間に何があったというのだ?


 男性という事で男同士の殴り合い、いわゆる拳と拳の語りあいでもあったかと思ったのだがお互いに外傷と言った外傷も無く、ならば裸の付き合いか?と思うものの湯船という概念が無いこの国ではそれもあるはずがない。


 考えれば考える程謎が深まるばかりである。

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