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●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


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読まずに破り燃やしている

「……ああ、そうだな。言い返すこともできない位には俺は子供だったと思い知らされたよ」


 そしてウィリアムはわたくしに子ども扱いされ一瞬目を見開き固まると、しみじみと、まるで思い出したくない過去を思い出し後悔している大人の様な反応をするではないか。


 それはまるで大人になったつもりでいる高校生を見ているようで何だか微笑ましいとすら思ってしまう。


「何がおかしい?」

「いえ、なんだかんだでわたくし達はまだ子供なんだと、そう思ったまでですわ」


 そう、カイザル殿下もスフィア様もウィリアムも、そしてその他攻略キャラクター達も、前世のわたくしの価値観からしてみればまだ全員子供なのだ。


 そしてわたくしも彼らと同じ高校生くらいの頃は自分の事を大人だと思い背伸びしながらも、立場が悪くなると子供のふりをしていた。


 今思えばまだまだ子供であったと分かるくらいにはわたくしも歳を取ったという事でもある。


 だから。


「わたくしの騎士を辞めたいときはいつでも申してくださいね。 わたくしはそれを止めませんわ」


 見せかけだとしてもわたくしの味方だと皆の前で守ってくれたウィリアムが、わたくしの騎士になった事を若気の至りであったと気付き後悔したのならばいつでもわたくしから飛び立てるようにと、それくらいの恩は返したいと思う。


 しかし、それを聞いたウィリアムの表情はどこか悲しげな表情をしているのが分かる。


 恩を返す代わりウィリアムが自分の価値を、自分が思っている価値よりも低くわたくしに付けられた事によりプライドを傷つけられたと思っている内は好きなだけわたくしの騎士として働いてもらおう。


 わたくしは悪役令嬢らしいのだから。





ウィリアムがわたくしの騎士となって一か月がたった。


その間何事もなく平和そのものであり、いまだに陰口を言われてはいるもののウィリアムが常にわたくしの側にいるお陰で前みたいにわざとわたくしに聞こえる様に言うような事は無くなりつつあった。


そして前回の婚約破棄解消襲撃事件によりカイザル殿下が再び皇帝陛下に怒られ、結果僻地での休暇という名の幽閉をされた為、目の上のたん瘤も無く、まさに平和、平穏、日常の日々である。


唯一挙げるとすれば、わたくしの実家にカイザル殿下からの婚約破棄を解消してやるという上から目線の手紙がくるくらいである。


はじめこそお父様が一応目を通してはいたものの最近では読まずに破り燃やしている。


あんな事をしておいてまだ、わたくしと再度婚約できれば中央に戻れると思っているのだから逆に凄いとおもうものの、ああはなりたくないとも思う。

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