表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●悪役令嬢に転生したのだが、病弱すぎだなんて聞いてない  作者: Crosis


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/101

同レベル



 今現在わたくしは食堂で昼食を取っていた。


 昼食と言っても日本でよく見る学食のようなものではなく、三ツ星レストランもかくやというレベルの料理がテラス席、わたくしたちが座っている席に運ばれて来る。


 それにしても、カイザル殿下がバカであってホントに助かったと心底思う。


 少し煽っただけで簡単に釣れたのだが、これで周囲のわたくしに対する評価を『我儘であるがゆえに婚約破棄されたバカな令嬢』から『頭が弱すぎる上に女関係も最悪な婚約者から一方的に婚約破棄をされた我儘な令嬢』へと変わってくれたら、少しだけ学園で過ごしやすくなるのにな、と思う。


 しかしながらわたくしの斜め後ろに護衛のように立っているウィリアムが、わたくしに向ける視線が今以上に熱い視線へと変わったと思うのは気のせいであろうか?


 そもそもほんの数日前あんなに毛嫌いしていたわたくしの騎士になりたいなどと言われた時は何か裏があるのでは?と思っていたのだが、今なお熱い視線を送って来るウィリアムを見るに、単なる他人に影響されやすいバカなのでは?と思えて仕方がない。


 なんか警戒心が強い野良犬に一度餌を与えたらめちゃくちゃ懐かれてしまったような、そんな感じに近い。


「まったくいつまで後ろに立っているのですか」

「いや、俺はマリーの護衛だからな」


 まったく、これではまるで騎士にあこがれてマネをする男児ではないか。


 世話の焼ける奴だと思わずため息が出てしまうが、仕方のない事だとわたくしは思う。


「いいから座りなさい。 そして昼食を取りなさい」

「俺は遠征用の保存食があるから大丈夫──」

「──主の言う事が聞けないというのであれば新たに聞き分けの言い騎士を契約してきてお役御免にするしかないのかしら……」


 そう言った瞬間ウィリアムは素早く、しかしながら腐っても貴族だと思わされる洗練された綺麗な動作で席に座る。


「何をボケっとしている。 早く食べないとせっかくの料理が冷めてしまうぞ」

「え、ええ。そうね、食べましょうか」


 誰のせいでっ、と思うもののここで感情任せに切れたらウィリアムと同レベルだと自分に言い聞かせて何とか抑える。


「ん、美味しい……」

「そんな、今さら驚くような事でも無いだろう? 今までだって良く食べていただろうに」

「今までは一人でしたので常に好奇な視線を感じ、耳障りな囁き声を聞きながら食べていましたし、カイザル殿下は常にスフィア様と食べておりましたもの。 食事を楽しむ精神的な余裕などございませんでしたわ。 それに今はカイザル殿下の問題は解消致しましたし、一人ではなく二人で食べておりますもの。 いつもより美味しいと感じてしまうのは道理ではなくて?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ