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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第三章 レベッカ・ザルツブルグ侯爵令嬢との婚約騒動!?
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78.ソフィー鮮やかなV字回復 ― サプライズ企画&限定品戦略! ―



思いがけず、メインターゲットであるレベッカまで一時的にとはいえ、混乱させた上に行動不能に陥れることに成功したソフィーの反撃は、翌日からは更に鮮やかだった。


「いらっしゃいませーっ!!」

「昨日のチラシ持参で、カップルのお客様限定のホエイジュース配布はこちらですー。」


店舗内では、昨日まであれ程前面に押し出されていたマッスル集団は消え、可愛らしい女性店員が増えていた。


店内には、昨日来たと思われる男性客が連れの女性と共に再来店を証明するチラシを手にしていた者も多かった。


「なぁに? そのジュースって?」

「いや、その・・・・ 昨日下見に来たんだよ。

そしたら、再来店したらプレゼントがもらえるって言うから・・・・。

ハハハ・・・・・。」


少し半眼ジト目で見つめる連れの女性に、乾いた誤魔化し笑いを浮かべる男性も少なくなかったらしい。


だが、女性客へのフォローもしっかりと揃えてあるのが、ソフィークオリティ。


「こちらは、お連れの女性お客様専用のプチ・ガトーです。

おひとつどうぞ。」


「まあ! ありがとう?」


連れの男性客ばかりがプレゼントを貰えると聞いて、半眼ジト眼で睨みつけていた女性客へも、小さな箱に収められたケーキを渡したのだ。


「え? 昨日は何も言ってなかったけど・・・・?」


驚く男性客たちへ、店員はニッコリと笑顔で告げた。


「ハイ、サプライズ・イベントですから!」


そう告げると、当日来店した女性客全員へ、プチ・ガトーと呼ばれる小さな箱入りケーキを手分けして配りだす。


「明日から、始まるケーキ・バイキングの試食品も兼ねておりますので、ご自宅でお召し上がりくださーい!!」

「気に入られましたら、是非、明日の10時開店からのケーキ・バイキングをどうぞー!」

「初日限定でしか食べられない、プチ・ガトーもございまーす!!

初日以降も、日替わり、週替わり限定メニューが随時追加されますので、お楽しみにーーっ!!」


口々に、なんとも女心と胃袋をくすぐる宣伝文句を言いながら、店内の女性客全員にプチ・ガトーを配り終える。


「こちらは、新商品の全種類別のスペシャル・ホールケーキでございまーす!!」


「ナニソレ!?」


ショーケースの一番目立つところへ、わざとらしく、プチ・ガートーが配り終わるタイミングを見計らって運び込まれたケーキの種類が告げられた。


「新作のスペシャル・ホールケーキは、通常ですと一種類しか食べることができないケーキを、なんと、当店でカット&シャッフルして、一ピース毎に味が異なるケーキを組み合わせたひと品でございます。

作成には、大変手間が掛るため、こちらも毎日50個限定となっております。」


スイーツ好きであれば、いや、好きではなくとも、ケーキを買う時に悩むことがあるのではないだろうか?


一種類のお気に入りのホールケーキを購入して、じっくり味わうべきか。

それとも、複数の種類を購入して、その中からお気に入りの一品を探すべきか。


だがしかし、胃袋と財布のどちらかが厳しくなってしまうため、多くの者たちはどちらか一択しか選べなくなってしまうことが多いのではないだろうか。


そんなスイーツ好きたちの心と胃袋をギュっと鷲掴みする商法は、ここでも健在だった。


『そんなに悩むなら、最初からホールケーキの値段で、少しだけお得感のあるバラエティーな味が味わえるケーキを作れば良いじゃない?』


これが、ソフィーの出した答えだった。

※試作は『第29話 欄外余談(隣の部屋での会話)』にて完成済み。


試作は上手く完成したものの、やはり実用化するまでには大分時間が掛かってしまったが、遂に満を持して完成し、店舗販売まで漕ぎつくことが出来たが、現時点では王都本店のみでの限定販売が精一杯であった。


しかし、その代わりとなる新商品が周辺都市にある店舗でも、各店舗限定品として販売しているので、問題にはならないであろう。


「それではー! 本日はサプライズ企画第二弾として!

ランダムにプチ・ガトーの小箱へナンバーが書かれておりますので、そちらをご確認くださーい!!」


「なんですとぉーーーーーー!?」


一番大きな声を上げて騒いでしまったのは、我先にと店舗へ乗り込んでいたユーリ嬢であった。


「声が大きすぎよっ!」

「「本当ですわっ!!」」

「耳が痛くなるっしょー!」


いつも仲良くしている一つ先輩のシャーロットやアンとデア、同級生で親友のカーラの姿もある。


どうやら、新商品販売目当てに来ていたようだ。


「どう?」

「うん。49番だって・・・!!」

「おめでとぉーーーーっ!!」

「ありがとう。」


そんな遣り取りが、あちこちで見られ、50番以内に入れた者たちは、列を作ってスペシャル・ホールケーキを購入して、友人らや家族と分け合うのを楽しみにしながら満足そうな笑顔で店を後にした。


何せ、王都でも繁華街の中にある店舗から、ニコニコと笑顔で男女やグループ客が出て来る物だから、余計に目立ち、興味を魅かれた客たちが次々と入れ替わりで買い物に来るようになり、ショーケース内にあった大量のケーキの多くは売り切れとなったり、翌日の予約購入となってしまった。


ケーキ以外にも、以前から販売している焼き菓子や健康食品、プロテインなども違うフロアーで販売されているので、相乗効果でそちらへ買いに行く者たちも多かった。


「ケーキが外れてしまった方限定での、当店限定品プレミアム・ヨーグルト販売もございまーす!!」

「こちらは、初日限定でお一人様1個限り、200個販売しまーす!!

明日以降からは、お一人様1個限りで、50個の限定となりまーす!!

お早めにどうぞーーーーっ!!」


「「「「「プレミアム・ヨーグルトっ!?」」」」」


こうして、次から次へと新商品と限定品やケーキ・バイキングと話題性に事欠かない目玉商品を引っ提げて、王都本店を中心とした『プロネシス商会』は、これまでの業績不振がまるで嘘の様に、一気に売り上げ増へと見事なV字回復を果たしたのであった。



道の駅とかでも『一日〇〇個限定品!』とか書いてあると、つい買って行きたく・・・・

(・・。)ゞ テヘ


まあ、小さくっても何かを貰えるって、ちょとだけ特したような気分にはなりますよね



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