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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第二章 学園祭編 ―悪役令嬢暗躍―
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45.インテグラ辺境伯令嬢と疑惑のソフィー

一日のPv数が1000超えて嬉しくって、スペシャル・サンクス記念に投稿しちゃいます!

※決して何も考えていなかったからとか・・・ そーゆーんじゃないんだからねっ!(白目





それから、毎日のようにバイエルが屋敷へ出入りすることが当たり前になり、僕たちは学園祭の準備どころではなくなり、情報の収集と対策に追われた。


先ず、副執事長のマシューが、事実確認のため、伯爵領へ向かった。

往復で二週間ほどは掛かるであろうと思われるので、その間は侯爵令嬢からの次なる陰謀に備えることにした。


「兄上。ポールから聞いたのですが、以前この屋敷へ侵入者があったとのことでしたが。」

「ああ、そんなこともあったな・・・。」


一組目は、シュラーケン騎士家嫡男で、ベゼルという名の少年だった。

二組目は、ティファニーとイヴォンヌの伯爵令嬢二人組。


「そのうちの、最初のシュラーケン騎士家嫡男、ベゼル殿について、お耳に入れておきたい新事実が判明しました。」


今更一体何があるというのだろうか。

僕は戸惑いを覚えながらも続きを促してみた。


「うん?」


バイエルは、苦虫を噛みつぶしたような表情で、言い難そうに切り出した。


「ベゼル殿は、ザルツブルグ侯爵令嬢の手先です。

先の侵入騒動は、全て侯爵令嬢の陰謀であり、ティファニー嬢、イヴォンヌ嬢との繋がりへとミスリードさせるために、わざと接触させていたのです。」


なんでそんな回りくどいことを?

というか、どこまで侯爵令嬢は悪知恵が働くのだろうかと、嫌悪感が強く増してしまう。


「・・・なっ!?」

「まったく・・・ どこまで悪どいやり方をすれば気が済むのやらっ!

アーデル兄上は、誠実で、貴族の中では稀なほどに、真っすぐなお方だから、このような回りくどいやり方を見抜くことが難しいことを予測して、このような企てをしてきたのでしょう。


きっと、この屋敷の警備体制を調べるのが目的ではなかったかと。

今後も、僕の方で調べている情報で、新たな事実が判明したものにつきましては、兄上にご報告させていただきます。」


指摘されてみれば、由緒正しい騎士家の嫡男が、いくらソフィーに見とれたからとはいえ、不法侵入などという、騎士らしからぬ手段を取ったことは、他に陰謀があったからだと言われれば、その方が納得が行く。


真っすぐな眼差しで、僕を見つめて来る弟に、僕は頼もしさを感じた。


「ありがとう。バイエル。

今の僕にとって、数少ない味方はお前とソフィーくらいかもしれないな・・・。」


俯き加減に、そう弟へ礼を告げると、逆に窘められてしまった。


「何を気弱なことを。

次期当主として、兄上以上に相応しいお方はおりませぬ。

気をお強くお持ちください!


それに、兄上。今だから言いますが、ソフィー姉上のことも、そこまで愚直に信じない方が・・・。」

「え?」


バイエルは、一体何を言っているのだろうか?

ソフィーが何だって?


「兄上。冷静に考えてもみてください。

今この場に残っている顔ぶれを。

ポールを始め、屋敷の主だった者たちは皆、兄上に忠誠を誓っており、今も、手足となって働いてくれています。


しかし、姉上は?

今どちらにおられるのですか?

このような、非常事態にこそ、常日頃アーデル兄上のお側に侍っておりながら、何故行動を共にされないのですか?


実は、裏でマーロンとミリアに連絡をとっているからではございませんか?

いや、実は、ソフィー姉上こそが、ザルツブルグ侯爵家と繋がっていたとしても、僕は不思議にも思いません。」


どうしたというのだろうか、突然に激しくソフィーのことを弾劾しだすバイエルに、僕は戸惑いしか表すことが出来なかった。


「と、突然そんなことを言われたって・・・。

どうしたって言うんだ?

それに、ソフィーがそんなことをするはずが無いじゃないか・・・。」


確かに、先日以来、ソフィーは自室に籠ることが多くなり、僕たちの会議には参加せずにいる。

時々声を掛けてみるけれども、調べものをしているの一点張りで、姿を表そうともしない。


そのくせ、しっかりと僕の起床係と朝食までは共にして、就寝前にはお休みのキスをねだりにやっては来るのだから、女心と秋の空とか言われる、気まぐれというものだろうか。


「それと・・・

言い難いことなのですけど・・・。」


今度は一体何だというのだろうか。


「どうしたんだ、言ってみろ。」

「ええ・・・。

実は、以前僕が兄上と皆の前でお見せしたマーロンとザルツブルグ侯爵令嬢からの手紙なんですけど・・・。」

「うん?」


その手紙ならば、全員が中身を繰り返し読んで確認したはずだが、今更なんだというのだろうか。

僕には、バイエルの次の言葉が予想できず、戸惑いが増すばかりだ。


「失われてしまいました。」

「えっ!?」


あの手紙ならば、謀反の証拠として厳重に保管してあったはずだが、一体誰が、どうやって持ち出したと言うのだろうか。


「手紙自体は、金庫室にある金庫内に厳重に保管されておりました。

しかし、この前、再度ポールと共に内容をもう一度読もうと思ったら・・・。


あの部屋へ出入りできるのは、兄上と僕。

使用人では、ポールと副執事長マシューまでだけです。


後は・・・・。

ソフィー姉上だけが、入ることを許されています。

24時間見張りが居る訳ではありません。

しかし、鍵の在りかを知る人間は、この5人だけなのですから・・・。


あるいは、鍵の在りかを誰かに漏らせば、金庫室への侵入は可能です。

しかし、ポールとマシューが裏切るはずも無く、兄上と僕以外では、唯一姉上だけが・・・。」

「そんな馬鹿な・・・・。」


ソフィーが僕を裏切るはずが無い。

だって、あれ程僕のことを慕ってくれていて・・・。


いつだって、僕に抱き着いてきて、唇だって・・・。

まさか、そんな・・・。


僕があまりにも邪険にしすぎて、拒んでいたからだろうか?

それとも、他に好きな男性が現れてしまって?

いや、嫌われでもしてたら・・・。


そんな考え事をしていると、バイエルが僕の顔を覗き込んでいた。


「兄上。よかったら、信頼できる先輩に相談してはみませんか?」

「・・・伯爵家の内部騒動に、他家の者を頼るのは、あまり良い手だとは思えないのだけど・・・。

こう言ってはなんだけど、僕の親友のアドルフや仲の良い二人の令嬢にも打ち明けていないんだぞ・・・。

それを。」

「大丈夫ですよ。あの先輩なら、必ずや、我が伯爵家の力になってくれるはずです。それに、正義の為なら、貸しとか恩を着せるなんてことは絶対に言わない先輩ですから。」


おや?

なんとなく、バイエルが言う先輩として、僕の頭の中には、一人の姿がハッキリと思い浮かんでしまったけど、偶然じゃないよね。


「この時間なら、執務室に居るでしょうから、善は急げです。

一緒に行ってみましょう。


もし、執務室に居なくても、屋敷へ訪ねても大丈夫でしょう。

僕がご案内しますよ。」

「あ、ああ。ありがとう。」


ここは、弟の言葉を信じてみよう。

僕たちは、普段僕が使っている四頭立ての馬車に乗って学園へ向かった。





「アーデルハイド。久しぶりじゃないか!

バイエルもどうしたんだ?

二人揃ってボクを訪ねてくれるなんて。

歓迎するよ。」


学園委員会室の一角にある代表室。

委員からは『執務室』と呼ばれる豪奢な部屋にある大きな机の向こうから、僕たちを迎えてくれたのは、やはりインテグラ先輩だった。


「ええ、最近はずっと立て込んでしまいまして、バンド練習へ行けなくてすみませんでした。」


そうなのだ、学園祭での三学年出し物で、僕はこの先輩たちと一緒にバンドでギターを担当することになっていたのだ。

でも、伯爵本邸から発見された手紙のせいで、今はそれどころではない。


「なに、気にするな。

そこに居るバイエルから、なにやら大変な事態に陥れられているらしいことは、それとなくだが聞いている。


心配しなくていい。

ボクが聞かされているのはそこまでさ。

それ以上の深い事情とやらについては、一切聞かされていないから。」


そうだったのか。

ここでも、弟に助けられていたんだ。

であれば、僕からも信頼に応える方が良いだろう。


「インテグラ先輩。」

「だから、ガエラと・・・・。コホン。

失礼。ここはふざけるよりも、真面目に話を聞いて欲しいようだな?」

「ハイ。」


いつものやりとりをしかけて、僕の眼差しが真剣なことに気付いた先輩が素直に謝辞を伝えてくれたので、僕も先を続けた。


「ここは、思い切って胸襟を開きたいと思います。

現在、我がツバイシュタイン伯爵家では、嫡男である僕へ、側室の弟と妹が組んで、後継者争いを仕掛けてきており、些か困った状況になってしまいました。」

「・・っ!?

なんだってっ!!

まさか、そんな大変なことが起こっていたのかいっ!?


嗚呼。アーデルハイド。

君も大変だったのだろう・・・。


よくぞ、そこまで苦しい胸の内を、このボクに打ち明けてくれたね。

嬉しく思うよ。


無論、不肖このボクも全力で君に加勢させてもらおうじゃないか。」


なんか、激しく同情されてしまった上に、積極的に協力してくれると言ってもらえたことに、少し嬉しさを覚えてしまった。


「ありがとうございます。

先輩にそこまで心配してもらえるなんて・・・。

ちょっと恥ずかしいけど、やはり、嬉しいです。


今は、誰が敵で味方なのか、分からないからこそ不安になります。

先輩が力を貸してくださるなら、百人力です。」


「うん。アーデルハイドにそう言ってもらえると、ボクも嬉しいよ。

我がインテグラ辺境伯家が後ろ盾となるならば、ザルツブルグ侯爵家と言えども、軽々しくは手出しなんてできないだろうからね。」


こうして、僕はインテグラ先輩から、今回の騒動で力を貸してもらえることになった。





ちょうど、アーデルハイドたちが屋敷を留守にしている間に、屋敷でもまた、一つの動きがあった。

ソフィーがいつものように白髪頭に赤眼の美しい一人のメイドから、執務室で手紙を受け取っていたのだ。


「どうだったかしら? ミラ。」

「ハイ。侯爵令嬢はお嬢様が手紙を回収されたことをとても喜んでおられるご様子でした。」


このタイミングで、侯爵令嬢とのやり取りをしている時点で、バイエルがその事実を知れば、どういった動きをするか、火を見るよりも明らかであろうことを平気でしていた。


アーデルハイドが知れば、胃に穴が開いてしまったかもしれない程、マズイ事態であろうに、平常運転なソフィーとミラの二人だった。


「そう。で?

例の三人はどうかしら?」

「お嬢様からの手紙に、感謝の意を表しておられました。

『今回に限り、目を瞑る。』とも。」


特に名前は挙げられなかったが、他にも連絡を取った者たちがいるらしい。


「それは良かったわ。

これで、しばらくはバイエルたちの動向を注視していられそうね。」


ソフィーは、白磁のように見事に整った顎を何度も満足そうに上下にさせると、手にした侯爵令嬢からのものと、他にも三通ある手紙へ素早く目を通した。


それから、一言二言会話があったが、メイドの質問に対して答えたソフィーの返答に、白髪の美しいメイドの目は大きく見開かれると、やがていつものように、恭しく頭を垂れて退室して行った。





ブクマと評価が増えてるのを見て、すっごく嬉しくって

舞い上がってました(⋈◍>◡<◍)。✧♡


でも、気にしちゃうと書けなくなるってゆー・・・←小心者な初心者ですね(汗)


でも、やっぱり嬉しいです(/・ω・)/ワーイワーイ


こんな感じな、しょーもない作者ですけど、応援して下さる方

嬉しいです!


いつも読んでくださって、ありがとうございます(`・ω・´)ゞ


とりま、一日一個、コツコツ投稿出来たらなー って目指して書いてます


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