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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第二章 学園祭編 ―悪役令嬢暗躍―
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40.拉致監禁爆弾発言ソフィー・ノンストップ暴走!?



拉致監禁生活三日目。


結局、前の日は一日中ソフィーが僕のことを見張っていて、部屋から出る気配すら無かった。トイレくらい部屋の外へ出ると思うんだけど、不思議なことにソフィーが一度も部屋から出たことが無いように僕には感じられた。


時々、白髪をシャギーにした赤い瞳のメイドがやって来ては、食料を差し入れたり、僕の使用済み尿瓶などを回収して行くけど、ソフィーが居なくなる気配が無い。


ガチで尿瓶を使うことになるとは・・・。

もう、お婿に行けないっ!!


なんておふざけをしている場合では無いのだけれども。


一体ソフィーはどうやって済ませていると言うのだろうか・・・。

謎だ。


丸三日ほど監禁されていたせいか、薄明りの中でも目が慣れてしまったらしく、頭だけを捩ってこの部屋の周囲の視界が届く範囲を見回すと、とんでも無い物だらけだった。


壁一面には、大小さまざまな武具・武具・武具。

武具馬具武具馬具・三武具馬具・併せて武具馬具・六武具馬具。(合掌)

って、武器庫かっ!?


床や天井にも、見慣れない道具が置いてある。

形状から判断すると、拷問具のようにも見えるけど・・・(汗)


ここは、本当に王都伯爵邸内だろうか?

一体どこに、こんな部屋があったっけ・・・?

疑問は増えるばかりだ。


それよりも、本当にどうやってこの束縛から解放されれば良いのだろうか?


「アーデルお兄様。身体をお拭きしますわ。

服を脱がせますわね♡」


タライにお湯が張られていて、そこへ薄い布地にお湯を含ませたソフィーが、少し緩んだ表情で宣言して来た。


「え。そこまでするのか!?

せめて、せめて自分で拭かせてくれっ!!

頼むからっ!!」


身体を拭くなら、肌も晒さなければならなくなるじゃないかっ!


「大丈夫ですわ。

私、何度もお兄様の身体ならば寝ている間に撫でておりますから♡」


そういえば、毎朝の様に起こしに来ているハズだけど、いつぞやは真夜中に僕が目を覚ましたら、ソフィーが抱き着いて眠っていたっけ・・・。


あの時は、寝ぼけたと言っていたけど、アレは嘘だったのかい?


「いや、そーゆー予行演習いらないよねっ!?

て言うか、僕の断りも無しに、何を毎晩のようにしていたのっ!?」


まさかとは思うけど、寝ている間に身体中弄まさぐられたりしていないよね?


「大事なところへ触るのは、今回が初めてですから・・・ハァハァ・・・

妻になる予行演習ということで・・・・・ポッ♡」


ぐわぁぁぁーーーっ!!


このタイミングで顔を赤らめて、両手で覆いながらイヤイヤしても、僕には恐怖しか感じられないからっ!!


「私・・・・ 初めては、お兄様が良いですわ・・・。

というか、他は絶対にお断りしますわぁ・・・ ハァハァ・・・」

「そーゆー初めてはイラネェーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


拘束中とは言え、流石にソフィーに男性の一番敏感なところを触らせるわけにもいかず、片方だけ拘束具を外して用を済ませていた意味が無いじゃないかぁぁぁぁぁっ!!


「断固拒否るっ!!」

「この件に関しましては、お兄様に拒否権はございませんわ。」


どうしてこうも無駄な時にばかり、キリリとした表情をするの?

このはっ!?


どこかにっ!

どこかに救いの手はないのだろうかっ?


そう言えば・・・・。


僕は先の会話を思い出した。

そして、イソイソと拘束台の上に大の字で横たわった状態の僕の上で、シャツを脱がそうとしているソフィーへ声をかけた。


「ソフィー。」

「なんですの、お兄様?」


手は止めずに作業を続けるソフィー。


「僕の全てを、お前に委ねるよ。」

「えっ!?」


その瞬間、ソフィーの動きがピタリと止まった。

まるで、美しい彫像のように、元からそのような形で造られていたと錯覚するほどに。

見事なまでに固まっていた。


「嘘。」


ポツリと小さな言葉が漏れ出た。


「嘘じゃない。僕の全てを、文字通り全身全霊を、お前に委ねるよ。」


真剣な眼差しで、誠意を込めて告げる。


「本当に・・・・?」

「ああ、本当だ。」


力無く、小さな声で確認する声に、力強く、ハッキリと聞こえるように応える。


「私の愛を・・・お兄様が・・・?」

「ああ。受け止めるつもりだ。」

「・・・・っ。」


愛しいソフィーが、僕の胸へ泣き崩れた。

何度も嗚咽を漏らしながら、泣きじゃくるソフィー。


「ソフィー。悪いんだけど、このままじゃお前の頭を撫でることもできないから、せめて拘束具を外しては貰えないかな?」

「ヒックヒックッ・・・いいですわ・・・。」


まだ涙も零れたまま、拘束台の真下から、カギ束を取り出して来た。


「鎖と鎖を繋ぎ合わせるのに、何か所か錠前があるから、少々お時間をくださいませ。」


ガシャガシャと鎖を動かしては、頑丈そうな鉄製の錠前を解錠して行くソフィー。

15歳の少女が、一体何個錠前持っていたんだよっ!?


ようやく、全ての錠前が解かれて、僕の全身を覆っていた鎖の束から解放されることが出来た。


「お兄様っ!!」


台の上に身体を起こした僕の胸に、ソフィーが飛び込んできた。

僕は、両手を広げて受け止めると、約束通り頭を撫でる。


「ソフィー。

誤解させてしまってすまなかった。

ゴメンよ。謝るよ。」

「いいえ。私こそ、お兄様のことを疑ってしまって・・・。

三日間も閉じ込めてしまってゴメンナサイ・・・。」


まだ涙が若干残っているけれども、お互い素直に謝れたから、良しとしよう。

それに、「全てを受け止める」とは言っても、所詮は15歳の少女だ。

いきなりアクセル全開になんて、しないだろう。


「では、お兄様っ!」

「うん?」

「善は急げですわっ!!

早速致しましょうっ!!」

「へ?」


グワバっと、僕を強く抱きしめると、ソフィーが馬乗りになって、僕の身体を再度拘束台の上に押し付けた。


そこで急にアクセル全開は、反則だろっ!?

ここはもっと、こう、兄と妹として、慎み深く、互いを思い合い、清く正しく、美しく・・・?


それを、こんな風に期待を悪い方に極振りして、裏切るんじゃねぇぇぇぇぇぇえぇぇえええええっ!!


そんな馬鹿なっ!!

まさかっ!?



このままでは・・・。




アーーーーーーーーーーッ!





今回は、夢オチではありません。

ガチで現実リアルですっ!



---------------------------




次回『アーデルハイド危機一髪! 僕、もう婿に行けないっ!!』 ~ お楽しみに!! ~ぇ



続きはまた明日っ!!

(`・ω・´)ゞ



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