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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第二章 学園祭編 ―悪役令嬢暗躍―
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39.監禁から始まる監獄生活


ジャラリ・・・・


「ん? ジャラリ・・・?」


わ、なんだココはっ!?

僕はいつの間に、こんな薄暗い部屋に連れ込まれていたんだっ!?

それでもって、どうして視線が固定されたままなんだろうか?

見知らぬ天井が薄っすらと見えるばかりで、周囲の景色も確認できないんですけどっ!?

というか、蝋燭の灯り一つしか灯されていないらしく、周囲すら真っ暗で見えにくい。


「っ!?」


突然、僕の口がやわらかいモノで塞がれた。


「はぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・。

やっぱりぃ・・・アーデルお兄様の正しい愛で方は・・・

こうだったのですぅわぁ・・・・」


「ハイ?」


何が何だか分からないままに、どうやら僕はソフィーによってこんな屈辱的な格好をさせられているのだと気が付いた。所謂全身拘束具だ。


「ソフィーっ!?」

「何かしら? お兄様・・・・。」


呼びかける僕への反応が、若干鈍い。

目がトロンとして、気怠そうに受け答えするソフィーの姿からは、普段の快活さは失われていた。


あ、コレは駄目なヤツだ。


僕の知っているソフィーは、二つのパターンがある。

1つ目は、普段の明るくて、快活で可愛い時。

正直、僕はこちらのソフィーが大好きだ。


2つ目は、目の光りがすっかり失われてしまい、僕の身体さえ傷付けることを厭わない時。

この状態だと、僕でもソフィーをどうこう出来るという自信は無い。


今のソフィーは、見るからに後者の方だろう。


「ソ、ソフィー・・・・?」


「もう駄目ですわ。お兄様が汚されてしまった。私と言う愛しい愛しい存在が有りながらどこの馬の骨とも知らない雌豚に汚らわしい手で触られてしまったわ。消毒しなくちゃ!消毒しなくちゃいけないんだわっ!!だってお兄様よ?私の大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな大好きな愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しいアーデルハイドお兄様よ?絶許でしょ?絶許でしょ?こんなん絶対に絶許でしょ?殺す?殺しちゃおうかしら?お兄様に私の許可なく指一本でも触れた汚らわしい汚物なんてこの世に存在する価値すら無いじゃない?それなら取り除いたって何の罪にも問われないわね。そうだわ。私が直接手を下すまでもないかしら。今の私なら傭兵団の一つや二つ軽く雇えるだけの財力もあるし配下に下した蠅共から伝手を辿るのも悪く無いわね。いっそ配下全員で襲わせれば敵と敵で同士討ちじゃない?まぁ私ってばなんて天才的なのでしょう。自分で自分の才能に惚れ惚れしてしまうじゃない。その前にお兄様よ。お兄様の愛情はやはりこの私だけが一身に受けるに相応しいのであって他の汚らわしい者達に注いではいけない物だわ。そうよそうよお兄様は天上から舞い降りて来たこの世に只お一人の尊い存在。唯一無二。天与の芸術作品を愚物が汚すのは許されない行為ですものやはり私が手ずからお兄様のお世話をし続けてこそ穢れも清められようというものですわ。嗚呼お兄様お兄様お兄様。私お兄様無しには生きて行けませんわ。嗚呼お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様。嗚呼お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様。」


えっと、これを一気に聞かされた僕はと言えば、所々に不穏な単語が混ざていたのは、かろうじて聞き取れたけど、それだけでも十分怖っ。


とりあえずは、今はこの両手両足の鎖をなんとかしてくれないかな?


「あのぉ・・・ ソフィー・・・さんや。」

「なんですの、お兄様?」


一瞬で正気に戻ったのか、普段と変わらぬ様子で応えるソフィー。


「この厳重な拘束具は?」

「お兄様をずーーーーーーーっと、生涯お護りするための物ですわぁ♡」


なにその厳重過ぎる束縛は!?

てゆーか何から守るの?

妹の愛が重すぎるっ!


「うん。お兄ちゃん。ちょっと恥ずかしいけど・・・。

トイレに行きたいんだ。」


僕は少しだけ困ったように、下半身を僅かにモジモジとよじりながら言ってみる。


「大丈夫ですわぁ。

ここに尿瓶シビンがございますから、私がお手伝いして差し上げますわ♡」


何がどう大丈夫なのかな?

全然大丈夫じゃないんですけど?

言葉が通じているようで全然噛み合ってすらいないよね?


拘束台の下に置いてあったのか、ソフィーの片手には尿瓶シビンが燦然と輝く。

でも、ソレを使うってことは、当然だけど・・・。


「いやだぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああああっ!!

せめて、せめてトイレくらいは自分でさせてくれぇぇぇぇぇぇぇっ!!」


涙目になって叫んでみるけど、きっと答えは決まっていそうで・・・。


「駄目ですわ。そう言って、抜け出すおつもりでしょう?

私に心から全身全霊を委ねてくださらないと、拘束具を外すことは許可出来ませんわぁ。」


そう言って、ソフィーが僕のズボンを下げようとしてくる。

ちょっと待て。


「わーーーーっ!!

ダメだってーーーっ!!

ストップ!

待て!」


「ウフフ。照れることはありませんわ。

私。お兄様のであれば、触ることだって大丈夫ですもの・・・。」

「ダメだってば!

僕が大丈夫じゃないからっ!!

待って!」


いくら懇願しても、ちっとも言うことを聞いてくれる気配が無い。

仕方が無いから、本当のことを言って止めさせなきゃ。


「出ないっ! 出ないからっ!!

ソフィーに拘束具を外して欲しくって、つい言ってみただけだから!!」


ピタっと手が一瞬だけ止まって、にやりとソフィーが笑う。


「そうですの?

でも、折角ですから、今のうちに練習しておいた方が~」


そう言って、嬉しそうに続きを再開する。

どうやって止めたらいいんだ、この暴走妹はっ!!


「ダメ、いらないからっ!!

そーゆー練習とか、マジで止めてくれぇぇぇっ!!」

「そこまで恥ずかしいのですわね・・・。

ウフフ♡」


泣いて懇願する僕にようやく妹が反応してくれた時には、ズボンの半分はズリ降ろされていた。最終防衛パンツラインは突破されずに済んだのだ・・・。


フゥ。本当にギリギリだった・・・。


「ところで、ソフィー。」

「今度は何ですの?」


可愛らしくコテンっと首を傾げるけど、拘束具がその可愛らしさに狂気をにじませる。


「僕の食事はどうするんだい?」

「それなら、ご心配には及びませんわ。

私が常に食べさせてあげますから、どうぞ安心なさってくださいませ。」


なんだかヒシヒシと嫌な予感が強くなるばかりで、一つ試してみようかと、怖いもの見たさも手伝って余計なことを言ってしまった。


「それなら、小腹が空いたから、お茶でもしたいかな~?」

「そう仰ると思って、私、お茶セットをご用意しておりますわ!」


我が妹ながら、ソフィーはどうしてこう、人の先回りをするのが得意なのだろうか。


「さあ、お兄様。召し上がれっ♡」


良かった、用意されたのは極普通のお茶セットだ。

上品なティーカップと伝統工芸のすいを感じさせるポット。

ソーサーもカップとお揃いで百合の花があしらって作られている。


ソフィーは、流れるような動作で茶葉を入れたティーポットへ熱湯を注ぎ、室内に紅茶の良い香りが溢れる。


茶葉をある程度蒸らしてから、ティーポットからカップへ注ぎ、片手で口元へ運ぶソフィーの姿は、本当に愛らしく美しかった。


そこまでは良かった。


口に紅茶を含んだまま、僕の方へ歩いて来るのは何故なんだい?

どうして、僕の頭を両手でつかむのかな?

でもって、目を閉じて唇を近づけて来るのは何の真似だぁぁぁぁぁぁーっ!?


「待てっ! 待ってっ!!

喉乾いていないからっ!!

やっぱり、未だお茶の時間には早いからっ!!

な? な? なぁーーーーっ!?」


必死で止めようとする僕の静止の声を無視して、ソフィーは自分の口に含んだお茶を僕に飲ませようとする。


「そうだっ!!

ビスケット!!

ビスケットが食べたいなぁーっ!!」


すると、ピタっとソフィーの動きが止まる。

助かった。


そう油断するのは早かったようだ。


ポリポリと子栗鼠コリスのように、ビスケット頬張ったかと思ったら、またしても僕の方へ歩いて戻ってくるソフィー。


ナニコレ。

そういう動作しか出来ないのっ!?


理性がブっ飛んでしまってるの!?


え?


またしても、両手で頭をガッシリとホールドされ、顔が近づいて来るんですけど。

このままソフィーが僕の口へ、その砕いたビスケットを押し込めて来るってことなのかっ!?


流石にソレはちょっと、いや、大分嫌だっ!!


「ソフィー・・・。

お兄ちゃん。せめてビスケットくらいは、原形を留めている状態で食べたいな・・・。」


ゴクリと嚥下音が暗くて狭い室内に鳴り響く。


「そんなに照れなくっても良いのに・・・。

フフ。お兄様は照れ屋さんですこと。」


ビスケット片手に再び僕のところへ戻って来るソフィー。

三回やって初めてマトモな状態で食べられるなんて、どれだけ難易度高いんだろう。

あれ、可笑しいな。

今度は、先程までとはちょっと違うけど・・・。


「さあ。どうぞ召し上がれ♡」

「あ、ありがとう・・・。」


何故、一枚一枚、僕の口へ運ぶのに、自分の『手』ではなくて『口』を使うのかなぁ?

一枚食べるごとに、僕の唇とソフィーの唇が、軽く触れてしまうんですけど・・・。


その度に、ソフィーが頬を軽く赤らめて、少し身悶えして嬉しそうにするのは何の罰ゲーム?


そうか、さっき意識を取り戻した時の柔らかい感触は、ソフィーの・・・。


どうやら、僕はソフィーという名の巨大な監獄に捕らわれてしまっているらしい。

答えと出口の見えない迷路に捕らわれてしまった僕は、いつになったら解放してもらえるんだろうか!?



スネーク「前回話しが進むと書いたな。アレは嘘だっ!!」←誰?




だってだって、大好きなお兄様がっ!お兄様がっ!!


ってゆー『ソフィーの気持ち』を考えると、ここは暴走一択でしょう?

ここしばらく大人しく(?)お利巧さんにしてましたし・・・。

(*´・ω・)(・ω・`*)ネー


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