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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第一章 妹と僕 ― アーデルハイド親衛隊は妹の旗下へ従属するか? ―
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27.大嫌いな親友アドルフ② ~ 自問自答=本当の気持ち ~ 

今回は、内面(心)と向き合う形にしようと思ったので、少し読み難いかも?

と思い、短く区切りました。



この頃は、ソフィーは女子専門の中等部二学年のため、全寮制の学校へ通っていたので、王都伯爵邸へは、僕と使用人しか居なかった。


だから、悩み事があっても、余程のことでなければ誰かに打ち明けたり、相談するということも無く、悶々と過ごすことも多かった。


そうやって、今回のアドルフとの件も苦悩する日が幾日か続いていた。


「そもそも一体僕は、何をこんなに苦しんでいるのだろうか?」


そこで、自分の心に自問自答してみた。


そうだ、自室で心を整理してみよう。



問題点は何だ?


アドルフだ。



では、アドルフの何がそれ程許せないんだ?


あいつの言った言葉だ。



どんな言葉だ?


「くだらない」って言われた。



その、「くだらない」の意味は?


分からない。



じゃあ、他にアドルフから言われて嫌だったことは何だ?


「ウジウジしたお前なんか大っ嫌いだ」と言われた。



言葉以外で、アドルフが嫌いな理由は?


僕では手が届かない物をすべて手に入れているくせに、女ったらしで、不誠実で、薄っぺらく見えるところだ。



何故、そんなことが気になるんだ?


・・・どうしてだろう?


どうして、こんなに他者の容姿が気になるんだろうか・・・?



もしかして、それは、自分が求める姿がそこにあって、手が届かないからじゃないのか?


そうかもしれない。


僕は、アドルフのことが嫌いなんじゃなくて、自分に無い物を持っているアイツが羨ましいのかもしれない。



アドルフは、他にどんなことを言っていた?


「もっとマシな関係築けるかと期待した」と言っていた。



・・・!?


そうか、あいつは最初から、僕と友達になりたがっていたんだ。


からかわれることもあったけど、僕の方が一方的に避けて来たんだ。



でも、だって、それはあいつが毎回違う女性を侍らせていたからで・・・。


その点はあいつが悪いハズで・・・。



でも、どうして毎回違う女性を侍らせていたら嫌だと思うのだろうか?


勿論、宗教の時間に学ぶ倫理観の問題で・・・。



でも、それは建前ではないのだろうか?


本音はどうだったんだろう・・・?



僕の本音は?


一体、心の奥底ではアドルフの姿を見て、どう思っていたんだろうか・・・?



自分の心の内側と向き合う。



自分の中で一問一答。


一つの問いかけに、一つの回答を求め、応えて行く。



その繰り返しの中で、一つの答えが生まれかけていた。


「そうか、僕は、やっぱり羨ましかったんだ。」


自分には無い物を持っている男。


高い身長に鍛え上げられた逆三角形の身体。

中性的などとは決して表現されることの無い、凛々しく貴公子然とした顔つきも

全ては、理想の、憧れの姿だった。


その憧れの容姿を持った者が、自分の望む倫理観を持たず、不誠実に見えることが許せなかったのだ。


最初から決めつけていた。

どうせ、やましい理由から、女性をとっかえひっかえしているのに違いない。

と。


そんな僕の心に、アドルフを受け入れるスペースなんて最初から無い訳で、そんな狭量な僕へ彼は「くだらない理由で避けられていた=嫌われていた」と核心を突かれた。



そのことを認めたくなかったのだ。


そうか、彼の気持ちを理解しようともせず、偏見と度量の狭さを晒してしまった・・・。

僕はなんと愚かな人間なのだろうか。


そう思うと、涙が滲んできた。





翌日、僕は朝からアドルフを探した。


授業中も、教室のどこかに彼が居ないか、移動中も、昼休みの学生食堂でも、探せそうな時間はとにかく探した。


もう一度、会って、ちゃんと話しをしたかったんだ。


ところが、こんな時に限って姿がどこにも見当たらない。

普段用も無い時には、ウザイくらいに目につくくせに、肝心な時に限って居ないのだ。


「一体どこに隠れてるんだろう・・・?」


「誰を探してるのかしら?」

「同じ授業良く取ってるアーデルハイドよね?」


クララとエリカから声を掛けられた。


二人とは、同じ授業で良く見かけていたし、中等部からの持ち上がり組みでもあるから、知らない仲では無い。



「実は、アドルフを探してるんだけど・・・。

今朝から見当たらなくて。」


「あーアドルフさんなら、寮生だから、もしかしたら学生寮の方に居るかもよ?」


「あんなにデカくて邪魔な身体が無いと、黒板も見やすくって良いけどね。」


「ありがとう、クララ。

エリカは、もう少し優しく表現した方が良いんじゃないかな・・・?」


「どういたしまして、アーデルさん。」

「あんな殺したって死ななさそうな奴には、このくらいじゃ足りないって。」


クララは可愛らしくペコリと頭を下げて頷くが、エリカは尚も憎まれ口を叩いて来る。

アドルフに恨みでもあるのだろうか?


とりあえず、クララから教えてもらった学生寮の場所へ行ってみよう。



自問自答。


自分の内面だからこそ、気が付きにくいことってありますよね・・・?






自問自答 「だるまさんが転んだ」



どうして転んだんだ?


どこの誰がだるまさんをっ!?


何故、だるまさんが転ばなければならなかったんだっ!?



・・・そうか、アイツが・・・・。


だるまさんのカタキじゃぁぁぁっ!!


なんだか話が変な方向へ行きそうなのでこの辺で止めときましょう(・・;)


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