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妹がヤンデレ過ぎて怖い件について  作者: 所天駄
第一章 妹と僕 ― アーデルハイド親衛隊は妹の旗下へ従属するか? ―
21/104

21.『queen of night(クイーン・オブ・ナイト)』が始まるよ!


queenクイーン ofオブ nightナイト』当日。


令嬢たちの悲喜交々もあったものの、王都全域が快晴となり、学園も『queenクイーン ofオブ nightナイト』へ向けて授業は休講となり、生徒たちは意中の相手や親の取り決めた婚約者を連れて舞踏会の会場へ行くのを楽しみにしている。


開始の時刻は午後7時から。


無論学生の発表会の性質が強い行事でもあるので午前零時シンデレラ・タイムまでは行わない。


寮生や敷地内に住居がある者たちはともかく、アーデルハイドのように王都内や近郊にある自宅から通う学生を考慮して午後10時にはお開きとなる。


若い男女が精一杯着飾り、キャッキャウフフと其処彼処で手を繋ぎ、ベンチや物陰などで日頃囁かない甘い言葉を交わし合う。


ある意味、独り身には辛い現実を目の当たりにさせられるイベントでもある。


ダンスそのものは、パートナーを交換し合いながら踊るので、独り身でも踊れなくは無い。


だが、その前後が苦痛なのだ。


ちなみに、アーデルハイド親衛隊は、この時期活性化する。


意中の殿方アーデルとあわよくば一緒に踊れれば、それだけで作戦終了ミッション・コンプリートなのだから。


あとは、誰と踊ろうが最早どうでも良い。


問題は、彼と踊りたい人数と、休憩を挟みつつの三時間という短い時間では、全員が共に踊れないことの方が重大事だ。


ここでも、古参No優遇制度が妨げとなる。

でも、鉄の掟は破れない。

痛し痒し。



一方王都伯爵邸では


「お兄様ぁー

そろそろ早めのお夕食を軽くでも済ませませんと、遅れますわよぉー。」


「ん? もう3時か、さっき食べ終わったばかりだから、あまりお腹が空いていないな。

今行くよー。」


室内着でリラックスしていたアーデルハイドへ、半分身支度を済ませたソフィーが食事を促す。


「お、ソフィー、その髪型可愛いね。」


「あら、ありがとうございます。お兄様。」


そう言って頬を赤く染め、嬉しそうに身じろぎしているソフィーの髪型は、常ならば長く伸ばしたままにされているのだが、今夜の舞踏会へ向けて、所謂夜会巻きと言われる毛婚式などで後頭部にシニヨンを纏めてサイドに少しずらしたような感じにセットされていた。


「やっぱり、お腹が空いていないのに食べるのは辛いから、何か軽く摘まめる物を用意してもらって、それを持って行こう。」


「それなら、アルバスに伝えてちょうだい。」


「畏まりました。」


ソフィーが同意すると、側で控えていたジェーコフが返答して厨房へ向かった。


それから、二人でアルバス料理長が用意してくれたクラブハウスサンドやバッファローウィングチキンなどの軽く摘まめる物をバスケットに詰めてもらい、午後5時ころには家を出られるようにそれぞれの着替えなど備えをした。



本日二投稿目


先のも短いので続けて投降してみました。


珍しくソフィーが暴走していないことに気付いたけどまぁいいかなと。


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