エピローグ・母からの手紙
「愛する娘。ソフィーへ。
貴女がこの地上に生れてくれて、私はとても嬉しかったのよ。
私のお腹の中に、貴女が宿ったと知った時、嬉しくって嬉しくって、毎日ニヤニヤしてしまったものだわ。
そして、毎日お腹の中の貴女へ語りかけたものよ。
でも、ごめんなさい。
貴女がこの手紙を読むことができるようになる頃には、私はこの世に居ないかもしれないわね。
なにせ、お母さんは身体が弱くって、せっかく貴女を授かったというのに、もしかしたら、出産さえ難しいと言われてしまったの。
だから、私は、せめてどちらからの命を選ばなければならなくなったならば、貴女を産むことだけを最優先にして欲しいって、お医者さんにもお願いしたのよ。
本当はもっと一緒の時間を過ごしたかったわ。
抱きしめてあげたかった。
一緒にお風呂に入ったり、隣で寝たり、お乳を飲ませてあげたかった・・・・。
私がもっと身体が丈夫だったら、もう少しでも健康で、一緒に生きることが許されたならば・・・・。
ダメね。そんな在りもしないことばかり並べても虚しいだけね。
ソフィー。貴女には幸せに生きて欲しいの。
だから、そんな願いを込めて、『ソフィー』という名前を贈りました。
『ソフィー』とは、古代言語で「知恵」を表す言葉なの。
貴女が知恵に溢れた素敵な女性に育って、将来素敵な伴侶を見つけて、幸せな家庭を築いて欲しいの。
愛してるわ。ソフィー。
私の可愛い可愛い、大事な大事な娘。
私は地上から去ってしまうけど、貴女には長く幸せに生きていて欲しいの。
大好きよ。心の奥底から貴女を愛しているわ。
ソフィー。貴女の母サビーネより。」
これでこの物語は終わりです。
最後まで読んでいただいた読者の皆様へ。
本当に、本当にありがとうございました。
また、気まぐれでナニカ書いた時には、チラっとでも読んでいただけたら嬉しいです。




