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魔法の世界の非日常 魔族襲来

局所的大雨が降り注ぐ中、僕たちは他の生徒の帰還を待っていた。

別に雨に濡れてはいない。僕が上空に薄い空気の幕を張った為、僕の周辺は雨が降っていないようなものだ。


特にすることもなく、のんびりとしていた時だった。

急に突風に見舞われた。様な気がした。

ゾッとするような嫌な気配が森の中から感じ取れる。

それはゆっくりと、だが確実にこちらに近づいている。

横目に休んでいた仲間を確認するが、皆も感じ取ったのか、震えて動けないでいる。動けそうなのは魔法クラスの教師だけだ。

森から出てきたそれを視認する。人の様な見た目をしているが、頭に二本の角、背中に対翼、手足は黒光りする甲殻に覆われている。そして何より、紫がかった肌が魔族である何よりの特徴だ。


「なんだ、強大な魔力を感じたから見に来てみれば、ただの子供か。だが、こういう子供がいずれ邪魔になる」


それは真っ直ぐこっちを見ながらそう言った。

ゾワリと首元に嫌な感覚が走る。

慌てて飛び退くと、目の前を剣が通り抜けていく。


「ほう、今のを避けるか」


遅れて確認すると、魔族がいつの間にか、さっきまで僕が立っていた場所に居る。

だが、次の瞬間魔族の姿がぶれる。そして、腹部に強い衝撃が走る。


「ガハッ」


何をされたのかは分からないが、腹部に強烈な一撃を喰らったのは理解した。同時に僕の周りで光の幕が砕けたのも見た。おそらく、厳守の祈りが発動したのだろう。命を脅かす怪我を一度だけ治療する協会秘蔵の神級魔法だと聞いたから、今の一撃で僕は一回死んでいたということだ。


だが助かった。

今まで命の危機にさらされたことがないから油断してた。

初の実戦で想像以上に戦えたから調子に乗ってた。

……いや、まてよ、僕はゴブリンと戦ってないから初の実戦ってこれじゃないか?

初戦から魔族とはさすがに飛ばし過ぎな気もするが、やるしかないんだろう。


覚悟を決めろ。



「戦闘モード!」

楽しくなってきた

そろそろ評価がもらえたらもっと嬉しい

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