表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/22

魔法の世界の日常 魔物討伐演習 弐

自己紹介が一息ついた時だった。


「おうおう、女ばっかの部隊があるじゃねぇか」

「エリート様は落ちこぼれの面倒を見なくちゃいけなくって大変だねぇ」


そんな感じで声をかけてきたのは魔法クラスの少年二人組だった。

僕はもう一人の僕と違ってクラスの仲間の顔と名前くらい覚えている。


「ああ、初めましてかな。僕はアルディオス・フーリン」

「知っていますよ。アルディオスくん。私はグラハム・ペングライム。ペングライム侯爵家の次男です」


ペングライム家については父から聞いている。魔法派閥の中でも優秀な者を数多く輩出していて、貴族階級の中でも結構な立場に居る家系だ。領地経営もペングライム侯爵領は魔法道具の発明が進んでいて、商業的にも重要となっているらしい。

そして、視線を横に向ける。


「私はフォレスト・バックニン。バックニン伯爵家の次男です」


バックニン伯爵家は、たしか、ペングライム侯爵家とつながりがあって、尚且つ王都南部の開けた土地に領土を持つから商業的にかなり勢いのある家系だったはずだ。


「ペングライム様とバックニン様ですね。銘家のお二人に顔を覚えて貰えてるとは光栄です。父からも、繋がりは大事だから他の貴族の子息とは仲良くするように、と言われています」

「ああ、よろしく。アルディオスくん。それと、その呼び方はよくないぞ。基本的に家名で呼ぶのは当主とその妻だけだ。僕らのことは名前で呼ぶのが常識だぞ」


思わぬ指摘を受けて驚き部隊の仲間を振り返る。すると、ハル以外肯定するように頷いていた。


「ご指摘ありがとうございます。グラハム様。どうも僕は常識に疎い所がありまして」


父は宮廷政治に大層執心していて、家格についてはよく口にするが、教育には理解がないため間違った使い方をしていたとしても別に気にしない質だった。家の中では気が楽なのだが、その分外で他の貴族と話すときに苦労する。


結局、二言三言挨拶を交わしただけで、グラハムとフォレストは立ち去って行った。わざわざ他の班まで挨拶に行くだなんて、きっと彼らが教師の言う神童なのだろう。


「僕だけ挨拶したけど、皆は彼らと話さなくって良かったの?」


そう言って彼女たちを見るが、別に問題はなさそうだった。

そこで教官から指示がかかる。


「各部隊、基本的な情報は交換し終えたな。それではこれから部隊毎森の中に入って貰う。ゴブリンを三体討伐し、その魔石を持ち帰ること。いいか、訓練とはいえ、実践である。決して油断しないように」


魔物という生物はこの魔法の世界にしかいない。いつか詳しく調べてみるのもいいかもしれない。

一先ずは、初の実戦ということで自分の実力を把握する必要があるだろう。

設定は後に変更されるかもしれないです。

キャラ増やし過ぎたかも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ