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御披露目会の開始

別邸での修行漬けの日々を終え(といっても3日程度だが)、御披露目会前日の夜。御披露目会に疲れを残さないために今日の修行は軽く寝る前に少しだけ修行を振り返った。


俺は修行のおかげで身体的に大きな成長を…5歳児、しかもたったの数日の修行でするわけなかった。

まあ魔法はかなり覚えたし、魔力量も増えたと思う。特に闇属性の魔法は相性が良くて、一般的にに利用されている魔法の改良なんかも出来るようになった。


「さて、眠気も襲ってきたし寝るか」


成長のために夜更かしは厳禁だ。

俺は子供らしく早寝をした。


御披露目会当日の朝。

5歳児が主役という事で昼から始まるのだが、既に礼服を着せられた俺は暇だった。

御披露目会開始まで誰とも会わないよう控え室に1人でいるせいもあり余計に暇だ。


「そうだステータスプレートの更新をしよう」


ステータスプレートは魔力を流す度に更新されるので【アイテムボックス】からステータスプレートを取り出し魔力を流し確認してみた。

ちなみに【アイテムボックス】は予想していた通り青狸の4次元ポケットに近いものだった。時間の概念がない異空間を生み出し、そこで生物以外のものが出し入れ可能で便利だ。


そんなことを考えながら魔力を流した。

どうやら発光は初回のみらしく、目を瞑る行為は無駄に終わった。


名前:ジルア=ゾルート

年齢:5

レベル:3

性別:男

職業:上流貴族

属性:【風】【闇】

魔力量:13万5249

攻撃力:F

守備力:F

敏捷性:F

思考力:C

精神力:A

スキル:【見極め】

【アイテムボックス】

【異常耐性】

【先導】

【未開放】


思った以上に魔力量が増えているな。

感覚的には10万に達したかどうかぐらいだと思っていたため素直に驚いた。


「というかレベルが上がっているな」


盗賊達を殺して得た経験値のおかげか?

魔力量の増加はレベルアップの効果も関係しているのかもしれないな。


ちなみに良くあるゲームと同じ感じなので説明は必要ないだろうがレベルは人や魔物、虫など関係なく生物を殺す事で経験値が得られ、その経験値が一定の値まで溜まるとレベルが上がる。


レベルが上がると攻撃力などの各ステータスが少し上昇する。

それらのステータスはアルファベットの段階評価のため、ステータスプレートで確認しにくいのが少し残念だ。


単純に腕立て伏せとかをすることで攻撃力もあがるが、生物を殺す方が圧倒的に強くなる近道だ。

きっとこの世界の神(恐らくあの美女)の性格が歪んでいるからだろうな。

娯楽少ないし。


そんな事を考えているとドアがノックされた。


「ジルア様お時間です」


「わかった」


ステータスプレートを【アイテムボックス】にしまい俺は使用人と共に会場へ向かった。


「この扉の先が会場となります。

マナーなど、いつもの勉強を思い出して頂ければ大丈夫です」


「わかっている」


使用人にそう言うと扉を開け一礼した。

俺の入場待ちだったので皆の視線が突き刺さる。全員が注目している。

しかし緊張は微塵もなかった。

俺は脇目も振らず真っ直ぐザルムが立つ壇上まで正しい姿勢、速さで歩いた。


どこかから「おぉ」など感嘆の声が漏れる。


ザルムの隣に立つと再び一礼し、会場全体を見渡してから口を開いた。


「本日は私の御披露目会に参加頂き誠に有難うございます」


そこから軽めのスピーチをし、締めの言葉と共に一礼し後ろへ下がると酒の入ったグラスを持つザルムが入れ替わりで前に立つ。

すれ違い様の顔には笑みがあった。


「我が子は子供ながらにして高い思考力を持つ事を分かって頂けましたでしょうか?

この子の才は知力だけでありません。

豊富な魔力と特殊なスキルを持っており、王都付近で名を挙げていた黒馬盗賊団の数人を撃破しております」


場内が騒めき立つ。

黒馬盗賊団、旅の途中に魔法で殺したやつらの事だ。

かなり有名だったようで来客達から、より好奇の目で見られた。


「この子は必ず、この国に更なる恵みを与える存在となるでしょう!

しかし、それは知力や武力だけでは不可能。縁が必要となってきます。

なので本日はそんな我が子に様々な縁を作って頂きたく王都にて御披露目会を開かせて頂きました。

皆様、この国のため本日は階級を気にせず語り合いましょう…乾杯!」


ザルムの言葉に会場全体が続き御披露目会が始まった。


ふむ、階級の差を気にせず…ねぇ。

どうやらザルムは王族やリーム家といった有力な貴族とのパイプだけでなく、自分より下の者達を取り組み派閥でも作ろうとしているようだ。


しかし、最後のその一言は余計だった。

その一言のせいで少し警戒されたようにみえる。全く、欲望を少しは隠せばいいものを…


派閥を作るのは俺としても望ましい事だ。

仕方ないから手伝ってやろう。

チョロすぎる私はブクマ10件に喜び、いつのまにかストックどころか新作を書き始めていた…1週間分のストックが溜まったら公開するかもです。


今日も2話更新します。

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