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人手が欲しい

この世界に合わせた将棋系のゲームを作ろうと決めた日から1ヶ月が経った。

俺は修行の合間そのゲームの内容を煮詰めていたが、そろそろ試作品を作りテストプレイをしてみようと思う。


しかし試作品を作ろうにも紙だと味気ない。

本格的に木とかを使いたい。

それにテストプレイには人がいる。

ザルムから借りている私兵2人、スートとジークで良いと思うが2人から情報をリークされザルムに中途半端な状態で販売などされたら大変だ。


特に愚直なスートと違いジークは油断ならない。普段チャラチャラしているがウチの私兵であることが不思議なくらい有能だと最近わかった。

ラルフとジークは本当に何故ゾルート家にいるのだろう?

いや、理由は2,3パターン考えられるか。


まあ、それは置いといて。

とにかく人手が欲しい。

最初は将棋だが、ゆくゆくは車などを作る技術者が欲しい。


「というわけで奴隷が欲しいです」


ザルムに適当な理由を付けて奴隷が欲しいという旨を伝えた。


「ふむ。いいだろう。ルナ第二王女に相応しい者となるためにも、人手はあって困らない」


適当な理由としてルナの事を持ち出したのは当たりだったな。婚約の件を伝えたザルムは文字通り狂喜乱舞した。その日は朝だというのに酒を浴びるように飲み裸で踊ったのだ。

使用人達には無礼講と言い優勝した野球チームのようにビールをかけあっていた。


翌日は頭痛と吐き気で公務に支障が出て色んな意味で顔を青くしていて俺は心の中で大笑いしたのは別の話。


さてザルムに奴隷の件を快諾された俺はスートとジーク、ついでにラルフと馬車で奴隷商まで移動していた。ラルフの親戚が奴隷商のオーナーで顔が利くからだ。


馬車は奴隷商に向かって綺麗な外観の道を通り過ぎて隣領(レジスタンスを起こしたところとは別)へ進む。

この3年で街を調べ回ったが流石見栄っ張りなザルムだ。自分の生活圏と外からの旅人が来るエリアだけは貴族街と似たレベルで綺麗だが、それ以外はスラムレベルで住民は馬車馬の如く働かされている。


少しでも環境を改善すれば、簡単に領民を信者に出来そうで助かる。


「着きましたよジルア様」


スートの声で思考を止め奴隷商の中に入った。


「本日はどういった御用件でしょうか?」


店の入り口で首輪をつけた女性が接客しにきた。

ラルフを見ながら。


「私は付き添いです」


「えっ?」


「スキル【物作り】持ちの奴隷を買いに来た。性別はどちらでも良いが思考力C以上で見た目が美しい者だけを見せてくれ」


「…はい。かしこまりました」


女性は少々驚いたようだが、すぐに気を取り直した。

できる店員だ。

言うまでもないと思うが美しい者という条件は見栄っ張りなザルムからの奴隷を買う条件だ。


「では奴隷を連れて来るのであちらの扉の中でお待ちください」


「あっすみません。

オーナーに合わせてくれませんか?

ラルフと言えばわかると思います」


「了解しました。

では許可が出ましたら部屋の方へ使いを出しますので、お待ちくださいませ」


店員に言われたように部屋の中で待っていると扉がノックと共に開けられた。


「ラルフ様!オーナーがお待ちです!

私についてきてください!」


扉を開けた男の店員に連れられラルフは部屋の外へ出て行った。それから十分ぐらいすると受付をしていた店員が入ってきた。


「お待たせしました。今回の条件に合った奴隷は3人しか居ないので、そのまま全員を室内に入れてもよろしいでしょうか?」


「はい。大丈夫です」


店員が扉を開け部屋に入ってきた奴隷3人。

1人目はザ・ドワーフのような身長だが体は鍛えられているのか服の上からでも良い筋肉なのがわかる。

顔は無精髭が生えているが中々渋いイケメンだ。


2人目も1人目と同じような身長で10歳ぐらいの可愛らしい女の子に見える。1人目の男と目の当たりが似ている。家族なのだろうか?


3人目は特徴的な耳から察するにエルフだ。

しかし身長はドワーフ2人と同じぐらいしかなく2人目の女の子より更に幼い5歳ぐらいに見える。しかし可愛いよりも美しいの方が適した少女だ。合法ロリという存在なのかもしれないな。


うむ、全員顔面偏差値が高いな。

ここから絞り込むか、それとも全員雇うか。

面接でもして決めるか。

奴隷ヒロインはあまり好きじゃないのでヒロインになるかは分からないですが、とりあえず女キャラ追加?

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