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とんがり帽子の一日 テスト版

作者: くらげ(715)

朝日が昇り、今日もとんがり帽子の一日が始まる。

ガラス越しに見える世界は多少、曇っている。もう、ここには3年目。通行人は朝から忙しいようすで歩いたり、走っている。慣れた光景だ。隣のニット帽子は、3日間話してお別れだった。

・・・二度寝するか。


向かいには、レストランがならび、会社員などが来る時間帯になった。とんがり帽子はレストランなんて行ったことは無い。ご主人なんていないから。一時間位経ったころに子連れの親子がガラス越しにこちらを覗いてきた。こんにちは、と挨拶すると子供はこっちを指さしながら、母親の方を向いた。ガラス越しだから、

話している言葉が聞き取れない。母親は、子供の手を半ば強引に引っ張って行ってしまった。まあ、もう慣れてるから・・・ と、とんがり帽子はそうつぶやいた。


ネオンが渦巻く街の中で、寒さに耐えていた。向かいでは二人組のサラリーマンは居酒屋に入っていった。

その光景を眺めていたら、どこかで見た子供と父親がこちらを指さしている。とんがり帽子は子供におやすみ、と言って眠りにつく。翌日からとんがり帽子の新しい一日は始まるとも知らずに。


 

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