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事件1「序章」

初めまして、山上秋人(ヤマノウエ アキヒト)と申します。

この物語は元々、とある小説賞に応募する為に書いていた物語なのですが、ろくにキャラクター設定や内容を考えず、勢いだけで書いていたので結局ボツ__放置になったものです。

でも、折角書いたのだから誰かに読んでもらいたい!物語の感想がほしい!ダメ出しでもいいから意見がほしい!

そう思いこのサイトにて投稿させて頂きました。

といっても、勢いだけで書いたものですから、私自身も今後の展開がつかめず、事件1の序章だけ書いて放置してたので、投稿するといっても第一幕の序章だけになりますが…

モチベーションがあれば続きの方を執筆したいなと思う所存に御座います。

『昨日、尼崎市東難波町三丁目で起こった連続通り魔殺人事件について、元警察官の三浦さんが詳しく_________』


ピッ

三浦さんの説明が入ろうとした所で、テレビの電源が消される。


「最近多いなー…こんなニュース」


ちゃぶ台に頬杖を突き、呆れたように言う青年。

わずか三畳程しかない部屋には、ちゃぶ台とテレビしか置かれておらず、それ以外の物は見当たらなかった。

そんな部屋に中高生くらいの青年一人。そして、青年と少し離れたところに、小学生くらいの少年と少女一人が、まるで朝方の満員電車に乗ったかのように身を強く寄せ合っていた。


中高生くらいの青年___小野寺興一は、机の上の茶碗に残されていた少量のご飯を、お箸で口内へと掻き込むと、空になった茶碗を手にし、部屋から姿を消した。


興一が姿を消した途端、のそっ、と小学生くらいの少年___もう一人の少女はK君と呼ぶ___は、身を少女から放し、そのまま畳へと倒れこんだ。

それを見た少女___K君はAちゃんと呼ぶ___は、「K君!」と声を上げる。


「うぅ…うぅ…」と、小さな唸り声を上げながら、K君は畳をガリガリと、深爪の右手で引っ掻く。

「ダメだよK君!そんな事をしたらお手てが痛いよ!」Aちゃんは瞳に涙を溜めながら、必死にK君の肩をゆする。


「おい、どーしたんや?騒がしいで」

台所で食器を洗っていた興一は、手に洗剤の泡を纏いながら、顔だけ部屋を覗く。 流暢な関西弁にプラスし、少し堅気でない雰囲気をまとった興一は脅すように___本人は焦っている様子___AちゃんとK君の下へ歩み寄る。


「・・・」

「・・・」


興一が居間へ一歩踏み入れると、先ほどの事が、まるで夢だったかのように、AちゃんとK君はまた、先ほどのように、まるで朝方の満員電車に乗ったかのように身を強く寄せ合っていた。


興一は深く溜息をつく。


「まぁ…何でもないんなら、それでエエねんけど…。俺今から加藤さんとこ行ってくるから、大人しくしとけよ。大人しくな」


念を入れそう言った興一は、テレビの上に置いてあった折り畳み式の携帯を手に取り、やがて家から出て行った。


そしてまた、K君はAちゃんから身を放し、畳に伏せ、深爪の右手で畳を引っ掻く。

Aちゃんはそれを必死に制止の言葉を張り上げる。




この家___小野寺興一宅は、小さなアパートの一階だ。隣の部屋との壁もとても薄く、大声を上げれば普通に迷惑になる。しかも、今は夜の10時だ。完全なる近所迷惑だ。


だが、Aちゃんの声は隣の部屋の者にも、そして、K君にも、その声は届いてなかった。

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