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欠けた満月
誰もいない部屋で昔の写真を眺める。私と妹、それに今は亡き姉の三人が写った写真。もう二度と戻ることはない、この時間。だけど、戻って欲しいと願ってしまう。
「姉さん、どうして」
誰に問いかけるでもなく、そう呟く。
一匹減った黒蝶。欠けた満月。時間に惑わされ、空間に引き裂かれ、音に遮られた。
戻れるのなら、この世界に来る前の時間へ。姉さんを救えるのなら、私はそうするだろう。たとえ、それが無意味なことだとしても。
誰もいない部屋で昔の写真を眺める。私と妹、それに今は亡き姉の三人が写った写真。もう二度と戻ることはない、この時間。だけど、戻って欲しいと願ってしまう。
「姉さん、どうして」
誰に問いかけるでもなく、そう呟く。
一匹減った黒蝶。欠けた満月。時間に惑わされ、空間に引き裂かれ、音に遮られた。
戻れるのなら、この世界に来る前の時間へ。姉さんを救えるのなら、私はそうするだろう。たとえ、それが無意味なことだとしても。
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