06 仮想空間の体験
俺は、麗香につられるままに、家に来た。
初めてだった。幼馴染なのに何で来たことがないのだろうと思った。俺はふっと思い出した。なぜこなかったかは、うちの母がやさしい面から来ているのだ。母はすぐに上がらせる癖があり、麗香が連絡してくれば、家にきなよといつも言ってたこと思い出した。だがらこそ、初めてなのだ。
麗香の家は綺麗だと思った。こんなに清潔感がある玄関である。今までで見たこともない美しさだ。見とれてしまうほどだ。
いきなり麗香が語った。
「この玄関は、うちの親がこだわったのよ。だから、こんなに綺麗なの。そういえば、私の親が有名なことは知っているの?」
「知らないよ。初めて知ったよ。うちの親も言わないからね」
「そうだったんだ。親は、自営業で成功した。あの通信教育会社なのよ。有名なB社を越して、日本の中では一番の通信教育になったわ。だがら、こんなにもできるのよ。親に教わったりするからね」
俺は、麗香が親に教わっているのは知らなかった。てっきり塾でも行ってるのかと思ったくらいだ。
ゆっくりと玄関に靴を脱いで、渡されたスリッパを履いて、リビングに行くのだ。そこで、意外な物を見た。なんと豪華なシャンデリアがあり、それに貼り付けテレビもあった。
貼り付けテレビは、2013年12月にスカイビジョン社が発売したテレビである。このテレビは、世界で実現できなかったテレビの一つで、それを開発したので、ほかの家電会社は驚いたほどだ。だが、値段が高いということで、金持ちや会社などには導入されたが、まだ家庭に導入されているところは少ない。さらに、うちの学校でも、導入するかは検討中なぐらいすごいものなのだ。
俺は、そのテレビが麗香の家にあるのはすごく驚いた。
それもそのはずだ。通信教育会社を運営している他にも、学校運営も行っているということだ。一般会社が学校運営をするケースは少なく、全日制の学校というのは珍しいくらいだ。未だに、この会社以外で、学校運営が成功している例はない。みんな赤字になってしまうのが、今の世界というものだ。
俺が行っている学校を運営しているのが、麗香の父親であるため、割り引くがきいているのだ。だがら、こんなに豪華な家ができるのだ。
俺は、貼り付けテレビの値段を聞くことにした。
「このテレビっていくらなの?」
麗香は首をかしげながら言った。
「わかんないわよ」
「そうなんの? てっきり知ってるかとおもったんだけどなァ――――」
麗香は黙り込んだ。それから、もじもじしながら言った。
「お父さんにバレたらやばいんだからね」
「わかった誰にも言わないよ。それでいいだろ麗香」
「じゃあ、教えるね。このテレビは、53万円よ」
俺は、驚きを隠せなかった。開いた口がふさがらなくなってしまった。
それもそうだ。普通の人の値段の枠を超えてしまっているからだ。そんな大金は一般の家庭では持っていないのだ。2015年ともいえども、景気はあまりにも良くはない。その代わりに、政府の援助が昔よりもいいと聞いた。
俺は、麗香がこんなにも金持ちの家の娘だと予想もつかなかった。普通の格好し来るのだから。
それもそのはずである。小学校でも制服があるからだ。それがあるので、こんなにも金持ちだとはわからなかったのだと思う。帰るときは歩いてかいるのだからだ。
俺は、ここで、父がなぜこの学校に通わせたのかがやっとわかった。それは、俺を学校に通わせ、父が死んでもおかねに困らないようにするためであったことをいま理解した。
そんなことを考えていると、麗香が大きい声を出した。
「ちょっと。どうしたのよ? いきなりボ――として……」
「ちょっとね。値段にビックリしてさァ――」
「それはするわよね。そんな高額な値段だもんね」
「うん」
俺は頷くことしかできなかった。それは、麗香には言えないことを考えていたからだ。それを知られないようにしなければいけない。
――――麗香視線――――
私は、湧太がボ――としていたので、何を考えているのかが気になった。だけど、聞くことはやめた。もしも嫌われたらやだからだ。いつもそばにいるからわかることだ。聞いてはダメなときを私は識別できるようになっていたのだった。それは私にとってはラッキーな事だった。
私は、湧太がパソコンのことについて詳しいことを感心していた。
私は、自分の家を紹介するのだった。そうすると、湧太は驚きの連発だった。湧太は、目がキラキラしていた。そんなにすごいことなのかとおもってしまう。だが、誰も家に入れていないので、普通から見るとすごいかはわからないのだ。
とりあえず、自分の部屋へと誘導をした。
部屋を見られるのは少し恥ずかしいが、自分が入れたのだからしょうがないことだ。
私は、緊張していた。なんだか、いつもと違うのだ。難しい感情が生まれたように感じた。
湧太は、落ち着かない雰囲気だったので、麗香は注意する。だけど、あまりに広さだ。部屋の規模は、十畳はあるぐらいだ。いくら騒いでも、大丈夫な広さだが、その広さを麗香は有効に使ってないらしい。区切りをつけて、六畳分しかつかっていない。
私は、いつも四畳もったいないと思うが、うまく有効活用ができない。いつもそれで、悩んでしまうのだった。
一様、コマンドコーディネーターを活用するための機械を使うべく、麗香の家の地下一階のプログラム室に行くのだった。
私は、湧太がどんな様子になるかを見るべく、顔をずっと見ていた。そしたら、湧太は、機能が揃っているのを見て、興奮した様子で驚いていた。
私は、ゲームがあることについて教えた。
「ここにはね。ゲームやコマンドコーディネーターを使って仮想空間に移動することができるんだよ」
「マジで。これは使ってみるしないな。これ使ってみてもいいかな?」
「いいよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて……」
私は、使い方を教えて仮想空間に誘導した。
この機械は、色々なゲームを主人公となって実際に体験することができるという機能がある。これは、ボックス社が作り、一億円で販売をしたようだ。だが、使い方を間違えるとやばいことになるので、麗香は使う人にちゃんと説明するように言われているのだ。そのうちに、市場にも出るだろうとも言われている。
私は、一緒に潜ることにしたのだ。
機会にセットしたゲームは、インパクトレボリューションだ。アドベンチャーゲームであり、剣や銃を自由に使うことができる。敵は、モンスターという全年齢に適したゲームなのだ。
私は、湧太に誘導して、仮想世界にきたのだった。
勇太はすんなりとした体に、ショートヘアーの髪型で、服装は、黒いコートをきていた。
湧太は銃を持っていることに気がついた。
私は、意味わからそうな顔をしていた湧太に言った。
「これは、銃ゲームと剣ゲームだよ」
私はすんなりとした体に、ロングヘアーでポニーテールをしていた。服装は、青い制服っぽい格好でスカートを履いていた。
湧太は私を見ていた。
その時だった。向こうから、人影が見えた。それは、この機械で潜った感じだった。
向こうから、走ってきたのは少女だった。ここについて、名前を語った。
「私の名前は、夢野若奈美です。私は、ボックス社に設置されている機械からログインしました。このゲーム結構この機械でプレイする人は多いんですよ」
「そうなんだ。じゃあ、何回目なの? このゲームにログインしたのは?」
「そうねぇ――。 三回目かな!」
「そうなんだ」
私は、湧太と若奈美が話しているとき、なんか変な感じがした。なぜ、ボックス社からログインできるのかということだ。それは、社員しかできないと思うからだ。
私は聞いてみることにした。
「ねぇ。ボックス社のどこに設置されているの?」
「それはァ……」
「なによ。言えないわけ。もしかして、まずいこと聞いちゃったかしら」
「そんなことなわよ。私は、ここの社員だもの」
「やはりそうだったのか。わかっていたのよ」
私は、社員だということはわかった。これで、ここにいるのは大半社員だということはわかった。
でも、なぜ社員が仮想空間に入って実験をしているのかは、まだ理解できなかった。
麗香はいきなり、動き出そうとした時に、仮想空間の体は動かなくなっていた。口は動き、伝えることができたが、どうやってログアウトすればいいかわからない。麗香もこんな体験が初めてなので、対処法がわからないのだ。
私は、メニューコマンドを開いた。その時、ログアウトボタンが消えていた。
――私は焦った。こんなことがあるのか。今までなかったことが起きてしまった。
私は、何気なく湧太に聞いてみた。
「湧太。メニューコマンドを見て。ログアウトボタンはあるかい?」
「うん。あるよ。どうして?」
「私のログアウトボタンが消えちゃったのよ。向こうで、ログアウトボタンを押せば、戻れるから押して」
「わかった」
湧太はすんなりとOKした。
湧太はすぐにログアウトしたのだった。体が仮想空間の世界から消えたのだった。
麗香もログアウトボタンがおされたみたいで、仮想空間から麗香のアバターは消え去るのだった。
麗香は、湧太に言った。
「ありがとうね。私のせいでログアウトをすることになってしまって……」
「大丈夫。少しでも体験することができたから」
「そう。じゃあ、こんな時間だから、帰ったほうがいいわよ」
「うん。わかった。帰るよ」
私は、湧太に帰るように言った。そして、明日は休みなので、会社に行くことになった。
そして、ゲーム発売日まで、同じような生活をしていたのだった。




