03 新しい助人
学校が終わり、湧太はすぐに政史の会社に向かうのだった。湧太と、麗香は、事前に連絡していれば、会社の中に入れるからだ。
それはなぜかと言うと、会社が依頼した、仕事を行ってもらうためでもあり、情報収集で、得た情報を提供してもらうためでもあった。そのためにも、小学生の二人を入れるしかないのだ。
湧太と麗香は、会社に着いたのだった。
すごく息を切らしてやってきたのだ。どうやら、学校からはしってきたのだろうと、笹屋は思っていた。それから、笹屋は、二人を上の階まで案内をして、個室に案内された。
湧太は、なぜ個室に案内されたのかは、わかっていない。湧太が疑問を持っているのをわかったように、笹屋は答えたのだった。
「ここに案内をしたのは、誰にもこの情報を聞かれないようにするため。だが、優ちゃんだけは、いつもここに一緒に来るからね。じゃ、ここで、何で来たかを説明してもらおうかな」
―――やはり、それはきくんだなと思っていた。
「それは、コマンド社とうちの学校が取引をしたのを、偶然見てしまったんだよ。それを連絡するために、ここに来たんだよ。それで、コマンドコーディネーターをこっそり使って連絡したんだよ」
湧太は、答えた。
「そうだったんだ」
笹屋は即座に答えた。でも、何で学校にコマンドコーディネーターが導入されるかは、湧太にもまだわからないのだ。
湧太は、ここで教えることがあったと思い出したのだ。それはこんな内容だった。
「コマンドコーディネーターが使われている場所があるのは知ってる?」
湧太は、言う。だがここで、麗香が話に入ってきた。
「もう、二人だけで盛り上がらないでくれる。聞いているこっちの身も考えてよ。わかってるの?」
麗香は言うのだった。ここで、優ちゃんこと速中優がこの部屋に入ってきた。相変わらず、ショートヘアの髪をなびかせながら、やってきたのだ。
今さっき学校が終わったのだろうか、制服のまま、この部屋に入ってきた。
ここで笹屋は、「やっと来たか。待ってたぞ。あ、そうそう、あの件は実行したのかね」というのだ。湧太と麗香は何のことだがわからずに、しーんと黙っていた。
――何の話をしているんだ。高校生でもできることなのか。わからんと重いながら、聞いていた。優は笹屋の質問に答えた。
「あの件ですが、結構時間がかかりましたよ。ですが、なんとか成功しました。よかったですよ」
すぐに笹屋はこういったのだった。
「そうか、でもあれは難しかっただろう。成功したならよかった」
湧太と麗香は、聞くのに、ためらった。だが、聞くのも大切だと学校で習ったと思い、勇気を出して聞いてみたのだった。
「何の話をしてるんですか?」と先に行ったのは、麗香の方だった。湧太は先に言われてしまったと思い、恥ずかしそうに口を閉じた。
笹屋は、今から説明する予定だったみたいな態度で話すのだった。
「話すのを忘れてたね。優には、こんなことをやってもらうのだよ。この画面とみて、どうかねこういうことさ」
そこに、書かれていたのは、コマンドコーディネーター最新化だった。
それは、コマンド社が考えていることだった。これは、2年後に発売予定の最新版だった。絵を見ると、全然、今のモデルとは違く、もっとコンパクトでかっこよかった。ここで、湧太は、つい言ってしまった。「かっけぇー」と……。空気が嫌な感じになってしまった。それもそのはず、敵の会社のものをかっこいいと言ってしまったのだからである。でも、笹屋は気にしなかったように言うのだった。
「うちの会社だって絶対につくってやるんだぁ―――」
なんか怒っている感じになっている。やはり、敵の会社の物をかっこいいと言ってしまったからだと、小学六年生の湧太でも、理解できるのだった。
ここからは、問題だ。どうすればこの空気が戻るのか、湧太にはさっぱり理解ができないのだ。その時だった。
ゆうゆうが、いきなり語り始めた。
「君たち二人には、言い遅れたけど、私は、コマンド社管理監視委員会委員長の速中優なの。私は、高校生だけど頭脳は、完全に大人の頭脳なんだ」
というので、二人は驚いてしまった。まるで、石造のように動かなくなってしまった。それはなぜかというと、そんな人だと予想がつかなかったからだ。それもそうだ。
制服を着て、高校生の格好をした女子がこんなにも頭がいいとは、小学生の二人にはわからないのだ。笹屋も最初は驚きを隠せなかったという。それもそのはずだ。今まで、女子高生らしい感じなので、しゃべり方もそうなので、わかんなかったのだったと……。だけど、本当は高校生だということだ。
――こんなことがありえるのか。それも、高校生でこの職は厳しすぎるだろう。
湧太は、心の中で想い続けた。でも、これは現実なのだから認めざる得ない。難しいことだが、理解しなければいけないが、やはり理解ができないのだ。
そこで、麗香は、悩みながら、言ったのだった。
「どこで、この技術を学んだのですか?」
「それは、小学校から一貫教育で学んできたんだよ!」
優は、やさしい顔をしながら、二人を見ていったのだった。




